プラットフォームを作るには。

プラットフォーム（ビジネス）

　プラットフォーム（ビジネス）は、ユーザーとユーザーの取引（何らかの価値の交換）を支援して、今までに無かった価値を提供するビジネスです。

コア取引の内容を決める

（１）プラットフォーム（ビジネス）は、ユーザーとユーザーの取引（何らかの価値の交換）を支援します。その取引（コア取引）の内容を決めなければなりません。
（２）コア取引は、あれこれ付け加えるのではなくシンプルに設計すべきです。
（３）例えば、差別化要素の低い商品では、プラットフーマー運営者が価格を決めます。これによって、ユーザーは相場を調べたり、価格交渉する負担を無くしたりすことができます。ユーザーがどのような情報を登録できるか、を決めなければなりません。

参考

　アレックス・モザド他 (著)、藤原朝子 (訳)「プラットフォーム革命―経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか 」１７４頁

指標を決める

　プラットフームの成長を評価するうえでの指標を決めます。これを評価する仕組みを作ります。

参考

　ジェフリー・G・パーカー 他(著)、渡部典子（訳）「プラットフォーム・レボリューション PLATFORM REVOLUTION 未知の巨大なライバルとの競争に勝つために 」２９２頁以下

ユーザーを集める　

（１）プラットフォームは、ユーザーが集まらなければ価値を持ちません。
（２）例えば、商品、地域を限定したうで、サービスを開始して、上手く回り始めてからサービスを広げるのが適切です。
（３）もしくは、プラットフォーム運営者が既存のビジネスと同じく、商品・サービスを提供しつつ、競合の参加を認める形で広げていく方法もあります。

参考

　アレックス・モザド他 (著)、藤原朝子 (訳)「プラットフォーム革命―経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか 」１２９頁～１３２頁

不適切な取引を排除する仕組みを排除する

　プラットフームビジネスでは、運営者は直接個々の取引を監視できません。したがって、不適切なユーザーを排除したり、安心して取引ができる環境を作らなければなりません。

マネタイズする

（１）プラットフームは、多数のユーザーがいないと機能しません。。そこで、当初は無料で運営されることがあります。また、料金を課すことがユーザーを失う原因になることがあります。
（２）ユーザー登録に料金を課すのは適切ではないことが多い。ユーザー（取引）を減らす可能性があるからです。
（３）例えば、取引の成立時に手数料をもらう方法が考えられます。
（４）例えば、取引を実行するサポート（商品の輸送や代金の支払い等の）のサービスで料金をもらうことが考えられます。
（５）例えば、お奨めの表示であったり、ユーザーにプラットフォームのよりよい使い方（取引の成立をサポートする）コンサルティングの形で料金をもらうことが考えられます。

参考

ジェフリー・G・パーカー 他(著)、渡部典子（訳）「プラットフォーム・レボリューション PLATFORM REVOLUTION 未知の巨大なライバルとの競争に勝つために 」１７２頁以下