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親が「クレジットカードでリボ払い」を数百万残して死亡。
金利をカットできる?

【この記事の監修者】

井上 正人 弁護士(大阪弁護士会所属 / 弁護士法人夕陽ヶ丘法律事務所 代表)

親御様が亡くなられた際、遺品整理や預貯金の解約手続きを進める中で、思いがけない高額なクレジットカードの「リボ払い」の残債が見つかり、大きな不安を抱えてしまう方は少なくありません。

「数百万もの借金を子どもがそのまま背負わなければならないのか」「高額な金利や手数料はどうなるのか」と、途方に暮れてしまう方もいらっしゃるでしょう。結論から申し上げますと、親御様の残したリボ払いの借金は、相続人が原則として引き継ぐことになります。しかし、弁護士を代理人として立てて「任意整理」を行うことにより、将来利息をカットして無理のない分割返済へと交渉することが可能です。

ここでは、親のクレジットカードのリボ払いにおける法的リスクと、金利カットを実現するための具体的な解決策について詳しく解説します。

親のクレジットカードのリボ払いは相続される?

Q 親が残したクレジットカードのリボ払い数百万は、子どもが全額払わなければなりませんか?
A 借金は相続の対象となるため、そのままでは相続人が返済義務を引き継ぎます。ただし、相続放棄をすれば支払う必要はなくなります。また、相続した上で、弁護士を介して「任意整理」を行い、将来利息をカットした上で分割返済の交渉をすることも可能です。

親御様が亡くなられた場合、プラスの財産(預貯金や不動産など)だけでなく、マイナスの財産(クレジットカードのリボ払い、カードローン、借入金など)もすべて法定相続人に引き継がれることになります。

数百万という高額なリボ払いの残高がある場合、そのまま放置するとカード会社から一括返済を求められたり、高額な遅延損害金が発生したりして事態がさらに悪化する恐れがあります。

相続人が取るべき3つの選択肢

親の借金問題に直面したとき、相続人には主に以下の3つの選択肢があります。

  • 単純承認(すべてのプラスの財産とマイナスの財産を引き継ぐ)
  • 相続放棄(プラスもマイナスも一切引き継がず、最初から相続人でなかったことにする)
  • 限定承認(プラスの財産の範囲内でマイナスの財産を返済する)

もし「親の預貯金よりもリボ払いの残高の方が圧倒的に多く、到底返済できない」という場合は、相続開始を知った日から3か月以内に家庭裁判所へ「相続放棄」の申述を行うことで、借金の返済義務を免れることができます。

ただし、相続放棄をすると親の自宅や預貯金など、すべての財産を受け取れなくなる点に注意が必要です。また、故人の口座から勝手にお金を引き出したり、形見分け以外の遺品を処分したりすると、「単純承認」とみなされて相続放棄ができなくなるリスクがあります。

弁護士を挟んだ「任意整理」で将来利息をカット

「親の自宅に住み続けたいので相続放棄はしたくない」「でも数百万のリボ払いの毎月の返済が重すぎて生活が破綻してしまう」という場合には、相続人が自らの債務として「任意整理」を行うという解決策があります。

任意整理とは、債務者(この場合は相続人)が弁護士を代理人として債権者(カード会社)と直接交渉し、裁判所を通さずに将来の利息をカットしてもらい、原則として3〜5年程度の長期分割払いに組み直す手続きです。

リボ払いは任意整理の効果が出やすい理由

クレジットカードのリボ払いは、毎月の返済額が一定である一方、手数料(金利)の割合が非常に高く設定されているケースが少なくありません。そのため、長期間返済を続けても元本がなかなか減らないという特徴があります。

弁護士がカード会社と交渉することで、以下のようなメリットを得られる可能性が高まります。

  • 将来利息(和解成立後の金利)の全額カット
  • 毎月の返済額の減額と無理のない分割返済への変更
  • カード会社からの直接の督促のストップ(受任通知の効果)

これにより、数百万あったリボ払いの総返済負担を劇的に軽くし、生活を立て直すことが現実的になります。

最新の法的トレンドと注意点

なお、近年では相続を巡る法制度の整備が進んでおり、2024年4月からは相続登記の申請が義務化されるなど、不動産を伴う相続手続きの重要性が高まっています。不動産の名義変更や管理が必要なケースでは、借金問題と並行して迅速かつ正確な法的手続きが求められます。

また、故人の名義のまま長期間カードの支払いを滞納すると、遅延損害金が膨らみ、解決の選択肢が狭まってしまいます。親御様が亡くなられた事実を知った段階で、カード会社へ速やかに連絡を入れるか、あるいは早い段階で法律の専門家に相談することが極めて重要です。

リボ払いの負担に悩んだら弁護士へご相談ください

親御様が遺されたクレジットカードのリボ払いの残債が数百万円にのぼる場合、残されたご家族だけで抱え込んでしまうと、精神的にも経済的にも大きな負担となります。

「相続放棄をすべきか」「任意整理で分割返済の交渉をした方がよいのか」といった判断は、故人の遺産の全体像や相続人の生活状況によって最適な選択が異なります。

借金問題と相続手続きに精通した弁護士であれば、カード会社との交渉をスムーズに進めるだけでなく、相続放棄の期限管理や複雑な遺産分割協議についてもトータルでサポートすることが可能です。高額なリボ払いの返済にお困りの際は、手遅れになる前に、ぜひ一度当事務所へご相談ください。

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弁護士 井上正人

この記事の監修

弁護士 井上 正人 (いのうえ まさと)

大阪弁護士会所属(登録番号:43449)
弁護士法人夕陽ヶ丘法律事務所 代表

相続や遺産分割、借金問題、既婚者との男女トラブルなど、日常の不測の事態に直面した皆様の心理的なご負担を少しでも和らげ、円満な解決を導くためのサポートを徹底して行っています。どんな小さなお悩みでも、まずは当事務所の事務スタッフがLINEのチャットにて丁寧にお話をお伺いいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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