マネージメント

Q 部下に対し、権限移譲をするにはどんなコツがありますか。

2026/10/09 更新

権限移譲はむずかしい

(1)権限移譲は、新人マネージャーに最初に求められるスキルの一つです。
(2)権限移譲が上手くできなければ、組織そのものが弱体化することがあります。
(3)給与の高い管理職が、自分で作業をするのは効率が悪。上司が細かい関与をすれば、メンバーは不満を抱く(マイクロマネージメント)。リーダーが他のことに時間を取られて本来すべき業務ができなくなる。

誰が適任かで、任せる業務を決める。

(1)全ての仕事を一覧化します。
(2)次に、この仕事を自分よりも、上手くできる人は誰かを考えましょう。
 まずは、その人に仕事を振りましょう。
(3)次に、本来、自分がするべき優先順位が高い仕事を自分のスケジュールに落とし込みます。
(3)最後に、その他の仕事を誰に任せるか決めていきます。

自分でやってしまいたい、という要求を自覚する

(1)仕事をこなすと、ドーパミン(快楽)が生じます。
(2)人は、自分で仕事をこなすことに、快楽を感じる生き物です。

優先順位を見直す

(1)重要なタスクほど明確な締め切りがないことが多い。そのために、「重要なタスク」と、「急ぎのタスク」が逆転してしまうことが多い。

(2)重要なタスクについて、まずは、スケジュールに入れて時間を確保する。

部下からの質問への対応を改善する

(1)部下の質問に答えること、部下に仕事の仕方を教えることは、マネージャーの仕事です。しかし、部下の質問は毎回違うものではなく、その回答を標準化することが可能です。

(2)マネジャーの時間管理の観点から、「考え方」を教える、というマネージメントを検討してみましょう。

(3)上司は部下の質問に回答するのではなく、部下に質問する。もしくは、ヒントを与えて考えさせる訓練をしましょう。

上司や顧客の期待を調整する

(1)上司等の中には、管理職が部下の業務を全て把握していることを望む人もいる。
 管理職は、上司をマネージメントすることも必要となる。
(2)まず、小さなことから、上司に対し、部下に権限を委譲する許可を得るという方法もあります。
(3)次に、上司に対し、部下が起こしたトラブルは全て責任を負うと説明し、どのような段階でチェックをするのかを説明しましょう。
(4)最後に、部下の仕事ぶりを説明しましょう。自分よりも部下の方がその仕事の適任であることを説明して納得を得ましょう。

参考

 ハーバード・ビジネス・レビュー2026年11月号48頁

弁護士 井上正人
 この記事の著者・監修 弁護士 井上 正人(いのうえ まさと) 大阪弁護士会所属(登録番号:43449) /
弁護士法人夕陽ヶ丘法律事務所 代表

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