【学習・見直し】プロジェクトを短期間に見直す
2024/01/28 更新
プロジェクトの定義
例えば、ルーティンワークは、毎回決まっている業務を行うことをいう。
プロジエクトは、何らかの目的をもって、それ以外の業務を行う業務です。
プロジェクトを短期間に見直す
(1)プロジェクトのほとんどは失敗します。プロジェクトはそもそも結果が不確実です。また、未知の業務であり、ノウハウもなく、成功確率が低いといえます。
(2)プロジェクトを短期間で見直す仕組みを作ります。
①時間軸で、プロジェクトを選択する。
(1)いろいろなプロジエクトを行うことが考えられます。プロジエクトについて、①インパクト(効果)、②結果が出るまでの時間、③手軽さを基準に優先順位を付けて、選びます。
(2)私見としては、①のプロジェクトを一つ、②もしくは③のプロジェクトを一つ選びましょう。
(3検証の機会を増やすもしくは、難易度を下げることも大切だからです。
②プロジェクトを分割する
(1)「10の仕事を、10人で分割して、1年計画で行う」のではなく、プロジェクトを直列形式でスタートさせます。10人で一つの仕事を、1か月で終わらせ、次の仕事を行う、直列形式にします。
(2)プロジェクトを分割できないか検討します。
③計画の見直し作業を計画に入れる。
(1)プロジェクトを分割しておき、短期間で見直し、修正を行います。その検証作業を計画として入れ込みます
(2)プロジェクトについては、中止、変更、予算の作り直し、メンバー編成の変更を含めた、大幅変更を前提としましょう。
(3)プロジェクトの見直し、中止を肯定的に受け入れる雰囲気作りが必要です。プロジェクトは新しい取り組みでありその結果が有益であるとは限りません。プロジェクトを中止したことがないということは、会社がプロジェクトを見直したことがない証拠ででもあります。
④難しい課題から取り組む
(1)プロジェクトの課題を整理し、難しい課題から取り組みましょう。
(2)計画変更の必要性があるのであれば、これを早々に発見し、計画の修正が必要です。
⑤新しい技術は使わない
(1)プロジェクトはただでさえ、前例のない取り組みです。
(2)新しい技術を使うことは避けましょう。新しい技術は未知のリスクがあります。
⑥検証の責任者の設定
(1)プルジェクトでは、進捗が順調かどうか、事業の成長性(プロジェクトの効果)が予想どうりであるのかを測定する必要があります。
(2)そのための指標と責任者を明確にしておく必要があります。
(3)「ある指標が●●となったら、中止を決定する」等の形で、客観的な基準を設けてもよいでしょう。また、また、いつ、誰が、指標をチェックするのか明確に消えておく必要があります。責任者と、その責任者の検証作業も具体的に決めて置くことが必要です。
プロジェクトの運営ルール(チームルール)の作成
(1)プロジェクトの進め方(チャレンジ)についてノウハウを蓄積していきましょう。
(2)メンバーの決め方、会議の進め方についてルールを作りましょう。
(3)企業の課題の共通情報(企業のビジョン、課題、自社商品の強み、他社商品との差別化など、プロジエクトに参加するメンバーが知っておくべき知識をまとめた資料)を作りましょう。
(4)議論するときのフレームワーク、計画書や報告書のフォーマットを決めましょう。例えば、報告書のフォーマットは、検討すべき事項のノウハウとなります。
(5)専門家を呼ぶときには、選考基準や、選考基準を明確にしていきましょう。
(6)プロジェクトの振り返りにより、上手く行った原因、失敗した原因を明確化して、上記のルールが適切だったを検証し、プロジェクトのノウハウを確立していきます。
参考
ハーバードビジネスレビュー2022年2月号50頁以下