Q　（組織レベルの）メンタルモデルとは何ですか。

メンタルモデル

（１）メンタルモデルは無意識に持っている思い込みです。

（２）組織レベルでも、個人レベルでも存在ます。

　無意識であるがゆえに意識されていないが、個人、組織が目標に対して行動できない理由になっていたり、メンバーの意思疎通の障害になっていたりします。

（３）メンタルモデルは、学習する組織で課題となっている問題の一つです。

事例１

（１）「会議にて本音で議論する。 メンバーのいろいろな意見を活かす。」という目標が立てられていた。

（２）しかし、誰も、個人的な意見を言わない。 トップとの対立的な意見は出てこなかった。

（３）詳しく話を聞いてみると、メンバーの本音としては、「トップと険悪になりたくない。 トップに気に入られたい。」というのが本音であった。

参考

　ロバート・キーガン(著)、リサ・ラスコウ・レイヒー (著)、池村千秋 (翻訳) 「なぜ人と組織は変われないのか　ハーバード流 自己変革の理論と実践」

事例２

（１）壊れてから直すよりも、メンテナンスに力点を置いた方がお客様にメリットがあるとします。

（２）重機の修理からメンテナンスにシフトしようと考えましたが、なかなか上手くいきませんでした。

（３）現場のスタッフから話を聞くことで、修理の腕に自信を持っており、メンテナンス事業に本腰をいられられない本音を聞き出すことができた。　

（４）修理よりもメンテナンスに力を入れた方がお客様のメリットになることや、修理のノウハウがあるからこそメンテナンスができることを説明して、やっと改革が進んだという事例もあります。

対話の活用

　対話を活用して「お互いの意見がなぜ違うのか。」「なぜ、改革が上手く行かないのか話し合う」ことで課題（メンタルモデアル）が見えてきます。