新人の本音(この前まで学生であったこと)を理解する。
2024/09/01 更新
今の若い者
(1)「今の若い者は根気がない。」という考えは、思い込み、レッテルです。
(2)本来、人は個々に異なります。根気があるかどうかは個人個人で違うはずです。
学生の考え方を理解する
(1)半年前まで、学生だった人間が、物事の考え方を変えられないのは当たり前です。新人教育には、「学生の考え方」を理解することが大切です。
(2)このことを前提に、社会人としてのマインドチェンジするように、指導していく必要があります。
上司としての対応の基本
(1)新人社員が「自分の価値観(上司が間違っている。)」と説明してくれたらいいですが、そう言う勇気もないことが多いでしょう。したがって、上司としては、新人社員の思いを想像して説明する必要があります。
(2)仮に、新人社員がそのような発言をしたときには、「率直な意見をありがとう。」「しかし、それが、仕事の場で、通用する考えであるかは一緒に考えましょう。」と回答しましょう。
(3)新人社員の経験不足を指摘しても、感情的に対応しても何も生まないことを学ぶべきです。
上司は、部下の質問に答えるべきである。
(1) 学生の時代、先生は質問に答えてくれました。
(2)したがって、新人社員が「上司は自分の質問に答えてくれるべきである。」と考えてしまうのは当然です。
(3)何でも質問してくる部下には、以下指導をしていくべきです。
① 自分で調べるべき問題であるとき
一度説明した内容であったり、自分で調べることができる範囲の問題であったりすれば、この点を説明します。
質問してよい問題なのか、そうでないのかをしっかりと考える訓練をする必要があります。
「上司に相談すべきか。それとも自分で解決すべきか。ここを的確に判断する能力は社会人として必須の能力です。」
「新人社員ですから、この点を分からないのは当然です。」
「したがって、本当に質問すべきだったか一緒に考えましょう。」
「〇〇さんの質問ですが、自分で調べる問題である気がします。どう思いますか。」
② 経験しないと分からな問題であるとき
「〇〇については、顧客がどう思うかという経験の問題です。」「とりあえずは、指示とおりに処理してください。」「そして、その結果を見て、それでも疑問がある場合ににそのときに質問してください。」「しかし、今のはすごく大事な質問です。」と説明する方法もあります。
③ 知識の問題
上司としては、③の知識の問題については、答えてあげます。
自分(部下)ができる以上の仕事を与えるべきではない。
(1)学生の時代、先生は生徒の力量を把握したうえで課題を与えます。
(2)したがって、新人社員が「自分(部下)ができる以上の仕事を与えるべきではない。」と考えてしまうのは当然です。
(3)上司は部下に対し以下のように説明していくべきです。「私は、〇〇さんの力量を完璧に把握することは困難であること、部下の側で、やってみたうで、できそうかどうか相談するべきこと。」を説明すべきです。
(4)「頼まれた仕事が期限までにできないとして、①能力的にできないのか。②時間的にできないのか。を分析して、早めに、相談することが部下としての義務であること」を説明すべきです。
自己責任の問題であるから、上司の忠告を無視してよい。
(1)学生の時代、生徒は、自己責任を理由に、先生の忠告から逃げることができました。
(2)したがって、新人社員が「困るのは自分であること分かっている。自己責任の問題ですよね。」と発言し、上司の忠告を無視してよい。」と考えてしまうのは当然です。
(3)特に、優秀な人間ほど、忠告を無視しても上手くやってきた経験がありこのような発想をすることが多いです。
(4)「やらなければならないことについて、これをやらない自由はない。」「新人が成長してくれなければ、会社にも迷惑がかかる。社会人である以上は自己責任という言葉は都和内でほしい。」ことはしっかりと説明しておく必要があります。