【学ぶ技術】成長(学び)の本質
2025/02/25 更新
成長(学び)の本質
1 学びの本質
(1)成長(学び)の本質は、①「理想的な行動」を繰り返し、②それが無意識にできるようになることです。
(2)車の運転も最初は苦労しますが、簡単にできるようになります。例えば、曲がる動作は、「前方を確認する。」「再度ミラーを確認する。」「ハンドルをゆっくり回す。」と分かられます。
初心者は、それを一つ一つ確認しながら、これを実行していきます。
ベテランになれば、無意識にそれらの行為をすることができます。
2 「理想的な行為」と「やってはいけない行為」の定義
(1)まずは、一つ一つの行為を分解して、理想的な行動を定義していく必要があります。
(2)人は、いっぺんに多数のことはできません。
(3)目標にするのは、一つ、二つの行動の変革です。
3 何度もやってみる(回数)
習慣は、繰り返された行動であり、繰り返すことで無意識にもその行動を取るようになります。
4 意識する。チェックする。
(1)ルーチン(習慣)を変更するには、無意識にやってやっている行動を見える化することが必要です。
(2)次に、理想的な行動を定義します。
また、このときに、理想的な行動を取るべき動機づけを行います。。
(3)理想的な行動を意識しつつ、ゆっくりと、その行動をとってもらいます。
事前にレクチャーし、事後にチェックして、何度も意識付けを行います。
(5)その行動の繰り返す機会を与えて、行動変容(学習・成長)へと導きます。
チーム学習の本質
1 チーム学習
(1)チーム学習は、グループでコミュニケーションを取りながら、メンバーの意見を反映して学習し、チームが一つとなって目的を達成する能力です。
(2)チーム学習の本質について、①組織に属する個人の能力の複合体であるという考え方や、②法人そのものの能力という考え方です。加えて、③組織に属する個人が行っているルーチンの変更であるという考え方があります。
(3)チーム学習という観点で議論されるのは、個人の能力の向上ではなく、意識、無意識に関わりなく、組織内で行われている無意識の行動(ルーチン)の変更だと取られるのが妥当でしょう。
2 チーム学習とPDCAサイクル
(1)チーム学習の本質も同じです。
(2)まずは、①会社(チーム)のルールを文章化します。②KPI(プロジェクトの進捗を図る目標)を設定する。③②の状況をみて、①を振り返る、という作業を繰り返すことになります。
参考
安藤史江 「ライブラリ 経営学コア・テキスト 5 コア・テキスト 組織学習」9頁以下