検察官
2023/11/07 更新
このページを印刷検察官
検察官とは、どのような人ですか。
検察官は、刑事事件において「被告人が有罪である」旨の主張・立証をする人です。
刑事事件では、検察官が、「被告人が有罪である。」ことの立証責任を負っています。
これに対して、被告人(弁護人)は、「有罪であるとは言い切れない」(例えば、「放火ではなく自然発火の可能性がある」「第三者が犯行を行った可能性がある」などの合理的疑いがある)ことを反証すれば、無罪となります。
補足
実務上は、捜査を担当する検察官を「捜査検事」、裁判を担当する検事を「公判検事」と呼びます。
捜査段階の検察官の仕事
被疑者の逮捕、家宅捜索等、覚醒剤の尿検査など、現場での捜査は警察官が行います。
被疑者等の取り調べも警察が先に行います。
これに対して、検察官は刑事裁判のプロです。裁判官が必要とする証拠等も経験的に知っています。
犯罪捜査の目的は刑事裁判ですから、刑事裁判に必要か(裁判官が必要とするか)という観点から、「証拠が不十分であるとして追加捜査を命じる」「証拠が不十分であり起訴しない」「起訴できない案件なので捜査を終了させる」「十分な証拠がそろったので捜査を終了させる」等の警察の捜査の指揮権を検察官は持っています。(①)
検察官の取り調べ
検察官も、被疑者等の取り調べを行います。(②)
逆に言えば、検察官の捜査とは、警察の捜査を指揮すること(①)、被疑者の取り調べ(②)がほとんどです。
もちろん、現場を見に行くこともありますが、現場での捜査を行うことはありません。