D2Cビジネス
2024/04/13 更新
D2Cビジネス
(1)D2Cとは、 「Direct to Consumer」という意味です。
D2Cは小売店等を通さずに自社のECサイト等を通じて、商品を消費者に直接販売するビジネスです。
(2)D2Cブランドとは、商品・サービス等を開発して、SNS等で情報発信してファンを作り、自社のECサイト等だけで商品を販売するメーカー(ブランド)です。
D2Cビジネスの特徴・メリット
(1)D2Cは、小売店を持ちません。
(2)D2Cは、小ロットからの販売を行います。
(3)D2Cでは、SNS等を活用してプロモーションを行い、宣伝費をかけません。
(4)D2Cは販売店のコストを削減します。
(5)D2Cブランドは、商品を作って販売し、その結果(購入層、価格帯)から、顧客ニーズを把握するリーンスタートアップと親和的です。
D2Cビジネスを成功させるポイント
D2Cブランドを成功させるポイントは以下のとおりです。
①顧客に寄り添う(顧客体験を大切にする)
(1)ニッチな分野の商品・情報を提供する。
(2)本音でよいと思う商品・情報を提供する。
(3)顧客からの意見を集めて、素早く製品開発に活かす。
②継続的な商品の改善・改良
D2Cブランドの強みの一つはSNS等を通じて、顧客からダイレクトに情報を収集できることにあります。
ライバルの追随もあります。顧客からの意見をヒアリングして圧倒的なスピードで商品開発を行う必要があります。
③販売ルートの拡大は慎重に考える。
(1)アマゾン等の大手ECサイトでの販売、大手小売店との提携は慎重に考えるべきです。
(2)大手企業との提携は、大手企業の制約の下でビジネスをすることを意味します。顧客の拡大が見込める一方、2Cとしてのメリットを損なう可能性があります。
④コア部分を意識して集中投資する。
D2Cブランドにとって、意思決定のスピードが強みです。規模を絞って、集中的に投資する分野をしぼる。強みを限定する必要があります。
参考
ハーバードビジネスレビュー2020年7月号52頁以下