仕事の分割(一貫型と分業型)
2024/08/29 更新
一貫型
(1)一つの仕事を最初から最後まで一人の社員に依頼します。
(2)メリットは、社員に仕事の全体を把握してもらえる、社員の技能があがる、責任感が育つ、等がありえます。
(3)デメリットは、新人社員が調べながら作業することになり、時間もかかり、品質にも問題が生じやすく、上司にも、新人社員にも負担が大きいといえます。
(4)下手をすると、新人教育のために、お客様に迷惑をかける可能性もあります。
分業型
(1)一つの仕事を分割して、難易度の高い仕事は上司(他のベテラン社員)が行い、難易度の低い仕事を社員に任せます。
(2)新人社員が関わりやすい作業が発生する仕事を選んで参加させます。仕事をしっかり選ばなければ、ただただ、仕事を見学させることになりかねません。
(3)難易度の低い仕事を選んで任せれば、未経験者でも即戦力として使えるというメリットがあります。
(4)社員の責任感が生まれにくい。長期的に見たときに新人社員の技能向上が見込めないというデメリットがあります。
参考
木下勝寿「売上最小化、利益最大化の法則──利益率29%経営の秘密」250頁
分業型と、仕事の明確化
(1)分業型でする場合には、分割した各仕事の明確化が必要です。仕事の範囲が不明確になる可能性があるからです。
(2)各仕事について何をするのか、箇条書きしたものを用意したほうがよいでしょう。
新人社員に任せる仕事
(1)新人社員にお願いするときには分業型でよいでしょう。
(2)難易度の低い仕事については、一貫型でお願いしてもよいかもしれません。