【金融危機】2008年 リーマン・ショック
2024/12/16 更新
リーマン・ショック
リーマン・ショックは、2008年9月に、米投資銀行リーマン・ブラザーズの経営破綻し、世界的な金融危機と不況に発展した現象のことをいいます。
米国、欧州への影響
(1) 当時は、不動産の値段があがることを前提に、低所得者向けの住宅ローン(サププライムローン)を束ねたトリプルAの格付けを得て販売されていました。
(2) 2006年夏をピークに、米国の不動産価格は下がり始めて、サブプライムローンの支払いが滞り始めました。
(3) 米国、欧州で、次々に金融機関が破綻しました。金融機関がどれだけの不良債権を持っているか分からず、金融システムが混乱しました。
(4)金融機関の破綻、金融システムの破綻であったことから、影響は長期化し、米国、欧州に長期間の影響を与えました。
日本への影響
(1) アメリカの景気が大きく後退しました。
(2) 日本の貿易最大国がアメリカであることも大きく影響し、輸出関連に携わる企業は大きな打撃を受けました。
参考
藤井英次「コア・テキスト国際金融論 第3版」284頁以下
宮崎成人「教養としての金融危機 」178頁以下