サステナブルな(環境配慮型の)商品
2024/06/11 更新
サステナブル
(1) サステナブル(Sustainable)は、sustain(持続する)とable(〜できる)からなる言葉です。
(2) 環境への配慮もこれに含まれます。
サステナブルな(環境配慮型の)商品
(1)サステナブルな(環境配慮型の)商品であることは、一見プラスに見えますが、消費者が、そのように考えない場合があります。
(2)例えば、環境配慮型の洗剤は、汚れが落ちないのではないか、という疑念を生じさせます。
商品のベネフィットとの関係
(1)サステナブルな(環境配慮型の)商品であることについて、ここでは、商品のベネフィットとの関係で、マイナスのイメージが着いてしまう商品を不協和型と呼びます。
(2)なお、商品のベネフィットに影響を与えない独立型や、商品のベネフィットを高める共鳴型もあります。
不協和型
(1)不協和型では、他方で他社製品との関係で性能が落ちることになる(少なくとも、マイナスイメージを持たれる)のいで、新しい価値観を提案すること必要があります。
(2)例えば、電気自動車はガソリン車よりも馬力がでないというイメージがありますが、デザインを近未来的なものとすることで、近未来的でカッコイイ、というイメージを付けます。
(3)洗剤であれば、洗浄力よりも、子供への安全性等をアピールすることになります。
独立型
(1)独立型では、性能において、他社製品との関係で差別化ができません。
(2)顧客の優先順位を考慮して、どこまで費用を顧客に転嫁できるかを考えることになります。
(3)洗剤であれば、洗浄力よりも、子供への安全性等をアピールすることになります。
共鳴型
(1)共鳴型では「よりよい性能で、環境にもよい。」という宣伝ができます。
(2)もっとも、価格重視の顧客は無視できません。コスパを考えても、高価格帯を買ったほうがお得である、との説明が可能かが大切になります。
参考
ハーバードビジネスレビュー2024年7月号110頁