【差別化】ランチェスター戦略(ベスト・オブ・ブリード戦略)
2024/04/13 更新
ベスト・オブ・ブリード戦略
(1)ズームと、スラックは、特定の機能の開発に、資源を集中した、定型的な企業です。
(2)ベスト・オブ・ブリード戦略の戦略は、特定の機能への集中投資をする戦略です。
メリット
(1)特定の機能への集中投資により、他の競合商品と差別化を図ることができます。
(2)別の機能を追加するためには、他の機能を劣化させざるが起こりえますが、特定の機能に限って進化させるのであれば、このような心配がありません。
ベスト・オブ・ブリード戦略で勝ち抜く条件
(1)その商品が顧客の重大な問題を解決すること
(2)その商品が、他の商品と比べて圧倒的な優位性を持つこと。
(3)その商品を進化させ、他の商品との優位性を維持すること。
インテグレーテッド・バンドル戦略の猛追
(1)商品が有名になれば、競合商品が出てきます。
(2)グーグルや、マイクロソフトなどが他の商品の普及率を武器に、新機能として同様の製品を出してくることがあります。
様々なサービスをまとめて提供する戦略をインテグレーテッドーテッド ・バンドル戦略 といいます。インテグレーテッド・バンドル戦略を取る会社としては、新しい商品の出現を放置することはなく、新機能として追加してくることが予想されます。
環境依存度が少ないこと
(1)利用者が利用しているITソフトの影響を受けない商品は、生き残りやすいです。
(2)例えば、マイクロソフトのチームズ、グーグルの会議システムは、それぞれメンバー全員が同商品の登録等をする必要があります。これに対して、ズームはソフトのダウンロードだけで済み、メンバーの環境に関係なく利用できます。
(3)これに対して、 スラックは メンバー全員がスラックを利用している必要があります。
メールを使っている利用者がいる場合には、スラックの導入は限定的になります。そうなると、 普及率を武器に、マイクロソフトや、グーグルの猛追を受ける可能性があります。
特定機能に特化しながら、複雑な仕様があること
(1)特定機能に特化しながらも、多機能化させていきましょう。そうすれば、他の商品を導入しようとしても、機能の調査や、訓練コストがかかります。導入コストを上げることで顧客が離れるリスクを下げることができます。
(2)ズームでは、投票機能等、特定機能に特化しながらもいろいろな機能が追加されています。
参考
ハーバードビジネ スレビュー2021年5月号72頁以下