価格の設定モデル
2024/04/11 更新
価格の設定モデル
いろいろな価格設定の考え方があります。
価格設定を再検討することも大切です。
従量制課金
従量制課金
例 水道料金、電気料金
例 歩合制の料金
節約を楽しむ従量課金
例 運転の危険度で料金が変わる自動車保険では、顧客は節約を楽しみながらすることができる。
定額制
定額制
例 郵便物の定額制(重量を図ったり、切手を貼る手間が無くなる。)のサービスもあります。
例 食べ放題の飲食店
例 スキーやテーマパークの入場券
例 何回洗車しても定額のサービス
例 オフィス機器の低額メンテナンスサービス
定額制と入会金
例 加入者の入れ替わりが激しいビジネスでは、入会金の導入を検討してもよいでしょう。入会金は初回購入を思いとどまらせてしまうリスクがありますが、入会金は諸費費用を利用者に負担させるものであり、これをしないと他の利用者に負担を転嫁させることになってしまいます。2,3か月で退会をする会員が多ければ、導入を検討してもよいでしょう。
100円均一
料金を定額で明示することでサービスです。
お墓、お葬式など、料金が不明瞭なサービスでも活用が注目されます。
サービスを細かく設定できるようにする
例 手荷物の有無、機内食の有無などを細かく設定できる航空券
例 昼間の時間の短時間のホテルの利用
共同利用・時間単位利用
例 期間を制限された別荘の利用券
例 1時間当たりの高級車のレンタカー
例 自転車や、傘のレンタルサービス
高価格帯の販売、大量販売、付属品の販売
アップセル、クロスセル
(1)アップセルは、顧客により、高額な上位モデルを購入するように勧める戦略です。お客様のニーズを聞いて、実際には、このモデルの方が適切ですと勧める戦略です。
(2)クロスセルは、顧客に対し、購入商品を活用するのに、必要なものの購入を進める戦略です。パソコンの購入時に、セットアップのサービスを販売したり、ウイルスソフトを販売したりします。
ボリュームディスカウト
例 キャットフードを販売する際に、「1年間の定期購入を約束してくれれば、10%割り引く。」と案内することが考えられます。
購入者の資金力・与信の問題への配慮
分割払い
例 工事用機械を分割払いで貸して、代金の未払いがあればロックできるサービスがあります。
前払い
例 審査の通らない人向けに、携帯電話の代金1年分前払を条件とすることが考えられます。
例 預金額を条件として使えるデビットカード、チャージ式の電子マネーのサービスがあります。
業務効率化とリンクした値段設定
累進的増加価格設定
例 イベント当日まで一定額まで値上げしていく価格設定
入金管理
例 10日以内に入金すれば、2%割引きする。(入金管理の手間を省けます。)
口コミ
例 口コミを書いてもらえれば、1%割引する。
ピークオフプライシング
例 ピークではない時期(例えば水曜日)の飲食店を、子供料金を無料とします。
参考
ハーバードビジネスレビュー2023年7月78頁