【金融政策】利子と貨幣供給の関係
2024/12/16 更新
利子と景気
(1) 利子が下がると、企業や個人は低い利率でお金を調達できるようになります。
(2) 企業は積極的に投資を行い、景気がよくなります。
(3) 個人も積極的に自宅等を購入するために、経費が良くなります。
(4)利子が下げると、経済活動が活発になり、貨幣需要が増えます。
貨幣供給
(1)利息も、需要と供給で決まります。
(2)資金需要が減少すれば、金利が下がる。
(3)資本供給が増えれば、金利が下げります。
参考
永易淳ほか「有斐閣ストゥディア はじめて学ぶ国際金融論」68頁以下
流動性の罠
(1) 金利を低下させすぎると、金融機関は企業等に貸し付けるメリットがなくなります。
(2) したがって、一定以上、利子を下げると、貨幣供給や、利子を下げることによる景気刺激策は機能しなくなります。
参考
藤井英次「コア・テキスト国際金融論 第3版 」90頁
貨幣供給の長期的な影響
(1)市場に流通する貨幣を増大させても、長期的には、経済活動への影響力は失われていきます。
(2)例えば、流通させる貨幣量を2倍にしても、端的には千円札を2千円札にしたのと同じくなってしまい、物の値段が2倍になってしまう(物価が2倍になる)ことで終わっていしまいます。
参考
藤井英次「コア・テキスト国際金融論 第3版 」88頁以下