顧客ピラミッド
2024/04/11 更新
セグメンテーション
(1)顧客のニーズは顧客ごとに異なるので、同じニーズを持つ顧客をグループに分けて考えるべきです。
(2)これをセグメンテーションといいます。
(3)顧客の分類(セグメンテーション)にはいろいろな方法があります。
顧客ピラミッド
顧客ピラミッドでは、以下のように顧客を分類します。
ロイヤル顧客 商品を大量に買ってくれるお客
一般顧客 ロイヤル顧客程ではないが、商品を買ってくれるお客
離反顧客 購入を辞めしまった顧客
認知・未購入顧客 企業、商品を知っているが、購入していない
未認知顧客 企業、商品を知らない。
(2)例えば、全ての顧客に対し広告費を出したとします。その結果は以下のとおりとなります。
パレートの法則(80対20の法則)
(1)パレートの法則は、イタリアの経済学者パレートが発見した法則です。
上位客の20%が全売上げの80%を売り出している、という法則です。
(2)これに従えば、ロイヤル会員に対しては、関係の継続を目指します。
(3)一般顧客に対しては、ロイヤル会員になってもらうことを目指すことになります。
どのグループに投資すべきか。
(1)新規顧客(「認知・未購入顧客」、「未認知顧客)」への投資か、それとも、既存顧客(「ロイヤル顧客」「一般顧客」「離反顧客」」への投資が効率的か問題となります。一般論としては、既存顧客(「ロイヤル顧客」「一般顧客」「離反顧客」」への投資が有効であると言われることもありますが、実際には、ケースバイケースです。
(2)大きなブランドでは、顧客の拡大余地が少なく、ロイヤルティ(既存顧客)への投資が有効です。これに対して、小さなブランドでは、既存顧客も少なく、顧客拡大への施策が有効であるとも言われています。
参考
西口一希「たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング」61頁以下
芹澤連「戦略ごっこ―マーケティング以前の問題」65頁以下