【評価のポイント】カルチャーフィットと人柄
2024/08/11 更新
組織文化と個人の性格の相性
(1)カルチャーフィットは、組織文化と個人の性格の相性のことをいいます。。
(2)組織文化と個人の性格がマッチすると、離職率が低下し、職場に対する満足度がアップし、仕事への積極性や主体性が高まります。
参考
曽和利光「人材の適切な見極めと獲得を成功させる採用面接100の法則」104頁
査定項目
(1)査定項目を増やしすぎると、その基準にあてはまる候補者がどんどん減っていき、採用が難しくなります。
例えば、未経験者の能力を(伸びしろを考慮しつて)判断することは困難です。
例えば、最近の若い者が数人いれば、複数人の中で一番良い人を選ぶことができます。しかし、最終候補者が一人だけであれば、若いこと(経験不足)の問題なのか、その人の個性の問題なのか、その判定が難しくなります。
(2)能力(国語や、数学の能力)や、性格は変えることができません。これらは、採用の金順にされるべきです。
参考
曽和利光「人材の適切な見極めと獲得を成功させる採用面接100の法則」82頁
(会社が求める)性格=コア・バリュー
(1)コア・バリュー は、企業が、判断をしたり、優先順位をつけたりするうえで、大切な価値観です。
(2)コア・バリューは、企業が、「会社で働く人たち全員に持ってもらいたい」性格と考えてもよいでしょう。
コア・バリューの選定
1 メンバー
社内で優秀かつ、理想的だと考えるメンバーを3人選びましょう。
2 特徴のリストを作る。
(1)その人たちに共通で見られる特徴を書き出しましょう。
(2)その人達の行動や、思考について書き出しましょう。
3 特徴(コア・バリュー)を選ぶ。
会社で求められいる人材の行動や、性格を優先順を決めて、3つから7つに絞りましょう。
例
〇行動志向
〇圧倒的なスピードで仕事する。
〇チームワークを大切にする。
〇「正直であり、出来ないことはできない。」と説明する。
曽和利光「人材の適切な見極めと獲得を成功させる採用面接100の法則」82頁
カルチャーフィットと人柄
(1)大企業では、カルチャーフィットはあまり意味をなさないようです。大企業では、業務ごとに文化も違い、どの部署で活躍するかに影響を与えてしまいます。
(2)組織において、特定の性格の偏りは危険です。多様性を犠牲にしています。多様性と重視するのか、カルチャーフィットを重視するのか、判断が必要です。
(3)重視する性格(の傾向)は、必要最低限にしたほうがよいでしょう。
参考
曽和利光、伊達洋駆 「組織論と行動科学から見た 人と組織のマネジメントバイアス」29頁以下