Q 令和元年度の予備試験の問題を教えて下さい。
2026/09/12 更新
[民事訴訟法](〔設問1〕と〔設問2〕の配点の割合は,1:1)
次の文章を読んで,後記の〔設問1〕及び〔設問2〕に答えなさい。
【事例】
Y株式会社(以下「Y」という。)は,甲土地を所有していた。X1は,自宅兼店舗を建築する予定で土地を探し,甲土地が空き地となっていたことから,購入を考えた。X1は,娘Aの夫で事業を引き継がせようと考えていたX2に相談し,共同で購入することとして,甲土地の購入を決めた。X1は,甲土地の購入に当たり,Yの代表取締役Bと交渉し,X1とX2(以下「X1ら」という。)は,Yとの間で甲土地の売買契約を締結した。X1らは,売買代金を支払ったが,Yの方で登記手続を全く進めようとしない。そこで,X1らは,Yを相手取って,甲土地について,売買契約に基づく所有権移転登記手続を求める訴え(以下「本件訴え」という。)を提起した。
〔設問1〕
X1は,本件訴えの提起に際して,体調が優れなかったこともあり,X2に訴訟への対応を任せることとした。そのため,専らX2がX1らの訴訟代理人である弁護士Lとの打合せを行って本件訴えを提起したが,X1は,Yに訴状が送達される前に急死してしまった。X1の唯一の相続人はAであった。
X2は,X1から自分に訴訟対応を任されたという意識があったため,X1の死亡の事実をLに伝えなかった。訴訟の手続はそのまま進行したが,Yは,争点整理手続終了近くになって,X1の死亡の事実を知った。
Yは,X1の死亡の事実を知って,「本件訴えは却下されるべきである。」と主張した。
このYの主張に対し,X2側としてどのような対応をすべきであるかについて,論じなさい。
【事例(続き)】(〔設問1〕の問題文中に記載した事実は考慮しない。)
本件訴えに係る訴訟(以下「前訴」という。)においては,唯一の争点として甲土地の売買契約の成否が争われた。裁判所は,X1ら主張の売買契約の成立を認め,X1らの請求を全て認容する判決(以下「前訴判決」という。)を言い渡し,この判決は確定した。
しかし,Bは,前訴の口頭弁論終結前に,甲土地について処分禁止の仮処分がされていないことを奇貨として,強制執行を免れる目的で,Bの息子Zと通謀し,YからZに対する贈与を原因とする所有権移転登記手続をした。X1らは,前訴判決の確定後にその事実を知った。そこで,X1らは,YとZとの間の贈与契約は虚偽表示によりされたものであると主張し,Zに対して甲土地の所有権移転登記手続を求める訴え(以下,この訴えに係る訴訟を「後訴」という。)を提起した。Zは,後訴においてX1らとYとの間の売買契約は成立していないと主張した。
〔設問2〕
X1らは,上記のようなZの主張は前訴判決によって排斥されるべきであると考えている。X1
らの立場から,Zの主張を排斥する理論構成を展開しなさい。ただし,「信義則違反」及び「争点
効」には触れなくてよい。




