民事訴訟

Q 平成12年度の司法試験の第2問の問題を教えて下さい。

2026/09/10 更新

Aが死亡し、その相続人であるYは、限定承認をした。その後、被相続人の債権者Xは、Aに対して有していた金銭債権 1000万円の支払を求める訴えをYを相手方として提起した。

1 この訴訟において、Yが限定承認の事実を主張したところ、これが認められ、相続財産の範囲で1000万円を支払えとの判決がされて確定した。その後、Xが、「Yは、相続直後に相続財産を隠匿しており、限定承認には無効事由がある」と主張して、確定判決の効力を争うことができるか。

2 この訴訟において、Yは、限定承認の事実を主張しなかったところ、1000万円を支払えとの判決(相続財産の範囲で支払えとの限定は付されていない)がされて確定した。Xは、この確定判決に基づき、Yの固有財産に対して強制執行をし債権全額の満足を得た。その後、Yは、Xに対して、不法行為による損害賠償を求める訴えを提起し、「Xが、限定承認の事実を知りながら、1000万円の給付判決を得て強制執行をしたのは違法である」と主張した。確定判決の効力との関係で、Yの主張の当否を論ぜよ。

弁護士 井上正人
 この記事の著者・監修 弁護士 井上 正人(いのうえ まさと) 大阪弁護士会所属(登録番号:43449) /
弁護士法人夕陽ヶ丘法律事務所 代表

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