予防法務

Q クレーマー対策として、集客ルートごとの利益を計算することは有効ですか。どうすればよいですか。

2026/08/17 更新

クレーマー対策と利益率の計算

(1)クレーマー対策として、集客ルートごとの利益を計算することは有効です。
(2)クレーマーが多い集客ルートは利益率が低いことが多いからです。
(3)そのような集客ルートを排除するとしても、利益率が低いことを確認した方が上司の説得もしやすいです。
(4)どのようにして集客ルート毎ごとの利益率を計算するか、社内ルールの策定が必要です。

利益率の計算の仕方

(1)商品ごとの利益率を計算するのは財務分析という分野となります。
(2)計算方法としては、「売上―原価―広告費―その他経費―人件費」で計算することが考えられます。
(3)さらに、計算の分類では、集客ルート毎に計算するのが望ましいです。


計算例

 売上(①)原価(②)その他経費(③)
※2
人件費(④)利益
①−②−③−④
商品A     
商品B     
商品C     
 総売上 (※1)総原価 (※1)総経費 (※1)人件費
(※1)
 

※1は決算書で記載されている数字が入る。逆に言えば、他の数字は、会計資料等を使って数字を分析するしかない。
※2 その他経費については、商品A、商品B、商品Cで差がある経費だけを入力する。作成の目的が利益率の差であるからである。

(上記の計算式は、木下勝寿「売上最小化、利益最大化の法則 ── 利益率29%経営の秘密」の5段階利益管理、というのを参考にしています。)

会計データ

(1)商品ごとの人件費等は、会計データとして存在しません。もっとも、1か月の店舗の総人件費であれば、会計データがあるはずです。
(2)これを参考にざっくりと入力していくことになります。

LTV(顧客生涯価値)

(1)LTV(Life Time Value)とは、日本語で「顧客生涯価値」を意味します。
1人の顧客が自社との取引開始から終了までの期間に、どれだけの利益や売上をもたらすかを表す指標です。
(2)広告費については、顧客生涯価値(LTV)を考慮するのであれば、以下の方法が考えられます。
(3)「商品Aが1年間継続して買ってもらえる」を基準として、「商品Bは2年間継続して買ってもらえる」のであれば、「顧客生涯価値(LTV)」を考慮して、広告費を2分の1として調整する方法です。

コンサル型(労働集約型ビジネス)の計算例

(1)コンサル型(労働集約型ビジネス)では、「(売上―原価―広告費―その他経費)÷ (作業人数×作業時間)」では計算した方がよいだろう。
(2)コンサル型(労働集約型ビジネス)では、作業時間で割ることで、1時間ごとの利益率でみるのが妥当であるからです。

弁護士 井上正人
 この記事の著者・監修 弁護士 井上 正人(いのうえ まさと) 大阪弁護士会所属(登録番号:43449) /
弁護士法人夕陽ヶ丘法律事務所 代表

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