Q 暫定CEOの就任についてはどのように選ぶべきか。
2026/10/09 更新
暫定CEO
(1)CEOが任期満了前に退任し、次のCEOを選ぶ必要がでてくることがある。これを暫定CEOを呼ぶとして、以下のことを考慮しなければならない。
(2)以下のような場合には、CEOが任期前に満することがあります。
〇 企業の業績が悪化し立て直しに特化したCEOの選任が必要になる場合
〇 CEOの不祥事が発覚して、CEOが退任する場合
〇 現CEOが突然、辞任を申し入れる場合(体調不良を含む)
暫定CEOの任期
(1)暫定CEOは、CEO候補のなかからNO1の適任者を選ぶことになるが、任期満了前にあわただしく選任することになるので、選任手続があらっぽくなる。
(2)したがって、暫定CEOの能力・適性を継続的に図っていくとともに、もともとのCEO候補の選任手続も同時並行に行うことにある。
(3)したがって、暫定CEOの任期は、1年等の短い期間として、暫定CEOの続投か、新CEOの再選任かを同時並行で検討することになる。
暫定CEOのタイプ
暫定CEOにどんなタイプの人材を選ぶか問題がある。
立て直しタイプ
(1)業績悪化を理由とするCEOの選任の場合には、立て直しタイプのCEOを選任する。
(2)新体制での失敗を立て直すために、旧体制のCEOに声をかけることも多い。
(3)逆に、後戻りできない厳しい改革を行うチャンスと考えるのであれば、経費削減や組織再編等の憎まれ役を引き取ってくれるタイプのCEOを選ぶことになる。
ルール化タイプ
(1)業績が安定しているが、CEOの不祥事や、体調不良を原因として、暫定CEOが就任することがありえる。
(2)個人カリスマ性ではなく、会社のガバナンス(ルール)と会社の価値観(企業文化)による統治を目指すタイプのCEOが適任です。
混乱の安定タイプ
(1)業績悪化を理由とするCEOの選任の場合には、混乱を安定化させるタイプのCEOを選任することもありえる。
(2)立て直しタイプは協力がリーダーシップで組織を改編しているが、困難する社内の話を聞き取り優先順位を付けて一つ一つ実行していくタイプである。立て直しの手法の違いでもある。
(3)企業が混乱していると、多数の問題が先送りになっている。これを一つ一つ優先順位を付けていく。
(4)既存のプロジェクトを整理し、機能不全に陥っている部門を廃止し、利益が出ている部門に集中して、短期的な立て直しを行う。
調整タイプ
(1)業績が安定している場合には、調整タイプのCEOを就任させることもありえる。
(2)多数の人間の利害を調整し、一つの方向にもっていくタイプのリーダーである。
(3)このタイプのCEOの場合には、次のビジョン作成を、後継者と一緒に作成し、暫定CEOの続投か、新CEOの再選任かを同時並行で検討することになる。
暫定CEOへの指名
(1)暫定CEOの指名については、どのような業務を期待しているのか、取締役会が明確にすることが必要です。
(2)暫定CEOは、自分が繋ぎのCEOだと認識すると、次のCEOの戦略オプションを考えると、リスクをとった投資判断ができなくなってします。
(3)例えば、就任期間が1年だとして、その1年で何を期待するのか明確にしておくことが必要です。
暫定CEOの選任
(1)暫定CEOは、多くは社内の人材から選ばれることになる。
(2)しかし、業績悪化時の立て直しの場合には、外部の人材を採用することもありえる。
業績悪化時に必要な能力は、事業再生や改革の実行力であることである。また、外部の人材を起用することは、一時期なCEOの就任であり、社内での他のCEO候補に次のチャンスがあることをアピールすることも可能です。暫定CEOが就任してしまうと、能力の高い他のCEO候補が離職することも防げます。
暫定CEOの任期をテスト期間とする
(1)暫定CEOが就任してしまうと、社内の混乱もあり、能力の高い他のCEO候補が離職すること多い。
(2)CEO候補に次のチャンスがあることをアピールすることも大切です。
(3)暫定CEOの任期をテスト期間とすること、社内での他のCEO候補に次のチャンスがあることをアピールすることも可能です。
(4)暫定CEOの任期を1年等で短く設定して、暫定CEOの能力・適性を継続的に図っていくとともに、もともとのCEO候補の選任手続も同時並行に行うことも有効です。
参考
ハーバード・ビジネス・レビュー2026年11月号90頁




