予防法務

Q 会議はなぜ、上手く行かないのか。

2026/10/09 更新

会議の弊害

(1)ベストな選択について提案したが、会議では否定されて、今までどおりのやり方に戻ってしまう。
(2)これが続けば、誰も発言しなくなってしまう。
(3)会議など無意味で、強力なリーダーシップで誰かがまとめてくれなければ、組織の意思決定などできない、という意見もある。

会議の意思決定が歪む要因

(1)会議のメンバーはそれぞれの立場がある。営業、財務、現場、法務それぞれの立場で意見を述べ、全体最適については、リーダー(別の誰か)が判断すべきであるという立場で発言する。

(2)メンバーが自分のアイデアを売り込むことを優先してしまい、反対意見に感情的に反応してしまう。

(3)感情的な対立を避けるために、折衷案的な解決を目指してしまい、その結果、従前どおり結果(つまり、何も決まらない結果)となる。

(4)率直的な意見をいうことで、今後の出世等について否定的な評価がされるようで怖くて発言できない。

組織的な問題

(1)経営層が役職な組織図を頻繁に変更したり、経営情報を秘匿すれば、メンバーとして組織を信頼できなくなる。
(2)重要な幹部の移動について何の説明もなければ、メンバーとして組織を信頼できなくなる。
(3)経営層より場当たり的な指示が来ることで、メンバーとして組織を信頼できなくなる。
(4)人事異動や人事評価の不透明さが、組織に対する不信を招けば、自己保身から、忌憚のない意見を出すのが難しくなる。

対策と傾向

(1)会議にて、反対意見を歓迎すること、反対意見による議論がされなければ、会議をとめることを社内ルールとすることが有効です。

(2)議長が、各メンバーについて率直な意見が述べれていたか個別にフィードバックすることも有効です。

(3)議長が、事前に議論を活性化させるための質問をすることも有効です。議長は、議論が活性するための質問を事前に検討しておくことが大切です。

(4)会議の様子を録音して、その進め方について問題ないか、率直に話し合うことも有効です。

参考

 ハーバードビジネスレビュー2026年11月104頁

弁護士 井上正人
 この記事の著者・監修 弁護士 井上 正人(いのうえ まさと) 大阪弁護士会所属(登録番号:43449) /
弁護士法人夕陽ヶ丘法律事務所 代表

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