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採用・教育

経験に差があると、説明することはできない

2024/09/01 更新

経験に差があると、説明しても納得をしてもらうことはできない。

(1)経験からくる結論は、説明しても伝わりません。

(2)下記の例を見てみましょう。

上司
 〇〇さん、話を聞くときに、メモを取ってくれませんか?

部下
 覚えれますので、大丈夫です。

上司
 前のときにも、指示を忘れていたではないですか。

部下
 タスクに入れますので、大丈夫です。

 

(3)スマホ世代の人は、メモをとる習慣のない人が多くいます。予定は全てカレンダーに入れて管理してきました。しかし、仕事の説明を聞くときにメモをとってもらうことは有効です。しかし、これは、メモをとってみないと分かりません。

 マラソンの良さは、走った人でなければ分かりません。

確証バイアス

(1)確証バイアスとは、自分の考えを正しいと思い込んでしまい、これに反する情報を遮断し、自分にとって都合のよい情報だけを取得してしまう心理的な傾向です。

(2)確証バイアスも、上司の情報を遮断してしまいます。

ルールとして説明する

(1)「〇〇さんが、メモを取る有効性について疑問があることは理解しました。」「しかし、上司から話を聞くとには、何らかの方法でメモをとるというのが、わが社のルールです。ルールに従ってください。」と説明する。

(2)「わが社のルール」であるとして説明することで、その有効性について議論することを避けることができます。

参考

 安間伸「高知能者のコミュニケーショントラブル: IQが20違うと会話が通じない」
 
 過激な言葉ですが、知識と経験に差があると会話が成立しないこと、それぞれが本音としてどう思っているか。実際にどんな問題が起きるかが書かれています。
 部下と真面目にコミュニケーションの時間をとっているが、空回りしていると感じた場合には、その原因を理解するのには役立ちます。

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