予防法務

Q クレーマーが大声や暴言を吐場合に、どうすればよいですか。切り上げるコツを教えて下さい。

2026/10/04 更新

大声や暴言を吐くクレーマー

(1)大声や暴言を吐くクレーマーがいます。
(2)強く対応して逆上されたらどうしよう。
(3) 悪質なクレームを安全かつ確実に切り上げるための3つのステップがあります。

【ステップ1】端的に「警告」する

(1)「大声をあげるのはおやめください」 「侮辱的な発言はお控えください」
 「このまま同じ対応が続くようでしたら、対応を中断させていただきます」
(2)さらに、この段階で一人で抱え込まず「上司に同席してもらいます」と伝え、必ず上司や周囲の社員を巻き込んで2人以上の体制を作りましょう。

【ステップ2】対応時間に「タイムリミット」を設定する

(1) 適切な対応時間を決め、いつになれば切り上げるか、期限を設定しましょう。
(2)「誠に恐れ入りますが、お話が平行線(同じ内容)となっております。◯時からは次の予定がございますので、あと◯分(例:20分)で対応を終了させていただきます」と明確に告げる。
(3 事前に終了時間を宣言しておくことで、切り上げる口実を作ります。

【ステップ3】「強引に切ると逆上される」という恐怖を捨てる

(1)「強引に切り上げたらトラブルになるのでは」と躊躇すると、相手は「押せば折れる」と学習し、さらに対応が長引きます。
(2)この手のトラブルメーカーは、日頃から様々な相手に言いがかりをつけています。毅然と対応しても根に持たれるケースは少なく、逆に「対応してくれる姿勢」を見せるほどつけ込まれます

会社のルールを設けましょう
(1)現場が迷わずに切り上げられるようにするためには、個人に判断を委ねるのではなく、組織として社内ルールを作ることが不可欠です。
(2)「大声・暴言への初回警告フレーズ」をマニュアル化しましょう。
(3)「クレーム対応の最長時間は〇分まで」と上限ルール(タイムリミット)を定めておく 「上限時間を超えたら対応を終了・退去を求める」という明確な基準を共有し、現場をハラスメントから守る体制を整えましょう。

弁護士 井上正人
 この記事の著者・監修 弁護士 井上 正人(いのうえ まさと) 大阪弁護士会所属(登録番号:43449) /
弁護士法人夕陽ヶ丘法律事務所 代表

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