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Q 心理的安全性とは何ですか。

2025/12/13 更新

心理的安全性

(1)組織内で、目標のためにメンバーが率直な意見を言える環境を心理的安全性といいます(正確な定義ではありません)。

(2)グーグルが生産性の向上に役立つと発表し、注目されている職場の心理状態です。

Q 心理的安全性とは、ストレスのない職場ではない。

(1)心理的安全性とは、率直な意見を述べることを期待されます。

(2)同僚とトラブルになりたくないから、「言わない。」ということは許されません。

(3)責任をとりたくないから、「判断しない。」ということも許されません。

(4)一定の目的(例えば業務の効率化)のために、自分が感じたことを率直に述べることを強いられる組織です。

(5)顧客のために、利益と顧客の利益のバランスのために、その会社らしい即断即決を迫られる組織です。

Q 心理的安全性とは、自分の意見を通すことだ。

(1)組織のために、率直に意見を述べることは必要ですが、あくまで決定をするのはリーダーです。

(2)リーダーは、メンバーの意見を尊重に聞くことは必要ですが、必ずしも、その意見を取り入れることは不要です。

(3)リーダーは率直な意見にお礼を言って、拒否する場合にはその理由を説明することが必要です。

Q 心理的安全性とは、何をしても処罰されないこ会社ではない。

(1)リーダーは、「自分に意見を述べない。」「自分で判断しない人」については、厳しい態度で挑む必要があります。

(2)自分なりに努力して失敗した人について、失敗したことについてはマイナス評価してはなりません。

(3)しかし、自分勝手な人や、発言しない人、行動しない人に対しては厳しい対応が必要です。

 そうしないと、意見を言うこと、行動することが正しいと評価することができません。

Q 心理的安全性とは、パフォーマンスを維持できない。

(1)心理的安全性は、会社として求めてい行動を明確にし、その行動の範囲内で社員に自由を認めることです。

(2)したがって、目標設定をしたり、その不達成について説明を求めることは禁止されていません。

 部下の話はしっかりと聞く必要があります。 

 部下から説明を聞き、適切なアドバイスをすることが必要です。

(3)確かに、リーダーが、声を荒らげてしかりつけることは禁止されます。しかし、そのような行為はそもそも、業績とは無関係です。

心理的安全性を支える要素

 心理的安全性は、メンバーが行うべき行動が明確になっている組織ということでもあります。つまり、以下のことがいえる環境でもあります。

(ア)会社がメンバーに対し求める行動が明確であること

(イ)その行動をとらなければ、ネガティブなフィードバックを受けること

(ウ)その行動をとれば、ボジティブなフィードバックを受けること

(エ)会社は、約束を守る社員を裏切らないこと(そのような信頼関係があること)

参考

 ハーバードビジネスレビュー2026年1月号62頁

活発な議論と挑戦

(1)心理的安全は活発な意見交換の土台です。他人と対立するような意見を言っても嫌われることはない、という信頼関係が必要であるからです。

(2)心理的安全性は挑戦の土台です。挑戦して失敗しても、肯定的評価してくれるという、という信頼関係が必要であるからです。

目標と心理的安全

(1)心理的安全性は、高い目標を達成するための土台です。

(2)目標の達成未達成そのもを評価してはいけません。目標の未達成がマイナス評価されるのであれば、無難な目標設定しかされなくなるからです。

(3)以下のような方法で査定されるべきです。

 ①目標設定が適切であったかが、査定されます。

 ②目標が、企業の理念、方針と整合的であったか、を査定します。

 ③目標の達成に努力できていたか。
  チーム目標では、チーム内で、自分で役割を探して、その役割を果たせていたかが、査定されます。

 ④目標への進捗を適切に管理できていたか、を査定します。

 ⑤目標に達しないと判断したときには、適切に計画を変更できたか、を査定します。

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