交渉の型
2025/08/18 更新
交渉の型は以下のとおりです。
1 理不尽拒否型
(1)理不尽に屈しない。こちらの立場を説明します。
(2)相手方が、無茶をいってもこちらが応じないことを理解できるまで付き合う覚悟をします。「何も解決しない。平行線で話が終わる。」ことを目的とする交渉です。
(3)相手方の理不尽を指摘してはなりません。相手方は自分が理不尽を言っていることを理解できません。
(4)相手方を説得しようとしてはなりません。どうせ、聞く気はないのです。シンプルな説明を繰り返すことで、こちらの姿勢が硬いことを表現しましょう。
分かってくれると信じて、いろいろな説明をするのは時間の無駄です。
2 提案型
(1)「①こちらの提案(こちらの要求)と、②こちらの提案(こちらの要求)に応じられなかった場合のこちらの予定、③①に応じるメリット」を説明するものです。
(2)こちらの提案を説明する交渉です。
(3)その場で相手方が快諾してくればよいですが、通常は、相手方がこちらの提案を持ち帰って終わります。
3 ヒアリング型
(1)相手方のニーズが不明な場合には、聞き役に徹します。
(2)即断を迫られることもありますが、アホなふりをして、後日相談して回答します、と逃げます。
(3)相手方の言い分について質問して、「①相手方の提案、②今後の予定、③こちらのメリットについてどう考えているのか」を説明します。
(4)持ち帰って、依頼者を説得できる材料が揃っているかを考えて質問します。
4 窓口型
(1)相手方と話したくない依頼者の防波堤として窓口対応をします。
(2)依頼者には、絶対に無視をしてもらいます。
(3)こちらに言えば、「ちょっと応じる。」という形で、こちらに連絡するように仕向けます。
(4)理不尽は拒否して、当然の要求は応じます。もっとも餌がないと、こちらに連絡をしなくなるおそれがあるので、理不尽であっても多少は応じたりすることもあります。