録音のテクニック
2025/08/22 更新
1 録音のメリット
(1)録音のメリットは、証拠としての価値が高いことです。
(2)録音は客観的な証拠となります。当時のやりとりを知る客観的な資料としては、メールもしくは録音データぐらいしかありません。
(3)生の言葉のやりとりが記録されており、当時のやりとりを知る一番よい方法です。
2 録音のデメリット
(1)録音のデメリットは、証拠化するのにコストがかかることです。
(2)1時間の会話の録音を聞くには、倍速でも30分かかります。
例えば、本日の話し合いの内容を要約して、当事者に確認の署名をしてもらった場合と比べれば、コストが大きいことが明らかです。
(3)全体的な流れを知らなければ、録音データを聞いただけでは話の内容が分かりません。その場合には、録音データを聞く時間だけではく、その補足内容についてもヒアリングする時間がかかります。
(4)「大量の録音データを渡して、聞いてほしい。」と依頼を受けることがありますが、現実的ではありません。
その場合には、打合せ前に、依頼者に録音データについて、概略的なメモを作ってもらい、これを持ってきてもらう必要があります。
(5)どこに大事な会話が入っているか分からず、証拠として使えないということも起こりえます。
※メモの例 日付 〇年〇月〇日 場所 西田商事 西崎支店 参加者 ●●さん △△さん 〇〇さん 話した内容 山田商事としては、賠償するべきかどうか調査中である。 山田商事の●●さんから、6月までに方針の回答がある。 ポイント 山田商事の●●さんは、■が原因であると明言している(15分20秒)。 |