Q 必要な資金はどうやって計算するのか。
2025/10/26 更新
必要な資金
必要な運転資金 = 売掛債権 + 在庫(材料費および商品) ー仕入れ債務 で計算されます。
具体例で考える
例えは、以下の事例で考えてみましょう。
1 事例
月商100万円、現金収入が50万円、売掛金(債権)50万円
現金の支出が40万円、買掛金(仕入れ債務)40万円
在庫(材料費および商品)の合計50万円
2 考え方
〇 売掛金分の50万円は、会社が、第三者に貸しているお金です。そのお金が必要です。
〇 在庫50万円は、寝ているお金です。そのお金が必要です。
〇 買掛金は今払わなくてよいので、会社がお金を借りている状態です。
寝ているお金は別に用意する必要があるということです。
4 現実的な運転式
(1)上記の計算式は、現金の入金された後に、現金の支払い日がくることを前提としてます。
したがって、入金日と出勤日のずれがあれば、その分の運転資金が追加で必要になります。
| 日付 | 入金 | 出金 | 残高 |
| 5日 | 500 | 500 | |
| 10日 | 300 | 200 | |
| 15日 | 500 | −300 | |
| 30日 | 300 | 0 |
(2)上記の資金繰りを考えるとプラス300のお金が必要です。
売り上げのアップと運転資金の関係
(1)売り上げがアップすれば、売掛金が増え、在庫(材料費および商品)も増えます。
(2)また、現金の入金日と、現金の支払日の日付の差があれば、その分の運転資金が必要になります。
参考
「融資渉外の基本がマンガでイチから身につく本」60頁






