Q 節税していると思っていたが、課税の繰り延べに過ぎなかった結果になるのは何故ですか。
2025/11/02 更新
事例
毎月100万円の生命保険を4年間支払って、5年後に解約返戻金400万円を受け取ったとします。
会社の財務
会社の財務は以下とおりだったとする。
| 科目 | 金額 | 備考 |
| 期首現金 | 1000万円 | |
| 税引前当期純利益 | 1000万円 | |
| 税金 | ー300万円 | 税引前当期純利益 1000万円×30% |
| 期末現金 | 1700万円 |
現金の流れ
| 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 合計 | |
| 現金の支出 | ー100万円 | ー100万円 | ー100万円 | ー100万円 | +400万円 | 0円 |
| 節税による利益 | +30万円 | +30万円 | +30万円 | +30万円 | ー125万円 | 0円 |
| 会社の現金 | ー70万円 | ー70万円 | ー70万円 | ー70万円 | +350万円 | 0円 |
節税していると思っていたが、課税の繰り延べに過ぎない理由
(1)毎月の経費は節税になりますが、解約返戻金にも法人税がかかるから、結局節税にはなりません。
(2)不動産投資や、保険等のいろいろな節税をうたう商品がありますが、投資に対するリターンがある限りは、結局節税効果はないことになります。






