Q　ナンセンスな意見を述べ続ける社員はどう扱うべきか。

心理的安全性

（１）心理的安全性の構築には、「この人は私を信じてくれる。私が困ったら助けてくれる。」という信頼関係が必要です。

（２）ナンセンスな発言だけをする社員もいます。会議の場で、意味のない発言をして時間を浪費します。

（３）ナンセンスな意見を述べ社員との議論に時間を割くことは、他の社員との時間を削ることになり、不公平を招きます。

（３）最終的には、ナンセンスな意見を述べる社員には、会議から外れてもらうことになります。しかし、会議から外すとしても、、チームがなぜ、これほど時間をかけるのかと思うほど時間をかけてから、外すことになります。

　　別の社員は、そのことにびっくりするかもしれません。次は自分が同じ目に会うのかと恐怖心を抱いてしまっては、職場の心理的安全性を損なう可能性があるからです。

ナンセンスな意見を述べ続ける社員

（１）ナンセンスな意見を述べ続ける社員とはどんな社員でしょうか。

（２）会議に準備してこない社員、自分の意見が通らないと怒り出す社員などが、これにあたります。

　　また、リーダーの意見に賛成しかない社員にも、会議に貢献しておらず、時間を浪費させています。

（３）会議に準備してこない社員、自分の意見が通らない社員にあたるかは、周りからの信頼を失っているかで判断します。

（４）周りの信頼を失っていない場合には、自分にとって煙たいと思っているが、貴重な意見を出してくれる社員かもしれません。

「話を聞きたい。」「話をしてくれてありがとう。」と意見を聞きたいと頼む

　ナンセンスな意見を述べ続ける社員に対しても基本姿勢とせしては、まず、あなたの意見を聞きたいというスタンスは変わりません。

意見を否定するときには、理由を説明する。

（１）意見を尊重することは、その人の意見を採用することを意味しません。

（２）ナンセンスな意見を述べ続ける社員を否定する場合には、その理由を簡潔に説明します。

ナンセンスな意見を述べ続ける社員への注意

（１）ナンセンスな意見を述べ続ける社員、自分の意見が通らないと不機嫌になる社員については、注意してもかまいません。

（２）もっとも、意見の質に対し注意するときには、チームがなぜ、これほど時間をかけるのかと思うほど時間をかけてから、注意を始めることになります。

（３）最初から適切な意見を述べることができる人はいないですし、意見を述べることそのものへの萎縮効果があるからです。

（４）少しずつ、ゆっくりと注意をすることが必要です。

イエスマンの社員への注意

（１）イエスマンである社員への注意も同じです。

（２）「反対意見を述べてほしい。」もしくは、「賛成なのは分かったが、視野を広げたいので、別の方法についてコメントしてほしい。」と述べてもよいでしょう。

会議から外す

（１）会議に準備してこない社員、自分の意見が通らないと怒り出す社員については、会議のメンバーに入れておくと、会議が歪曲されます。

（２）こういった社員については、会議メンバーから外すことになりますが、チームがなぜ、これほど時間をかけるのかと思うほど時間をかけてから、注意を始めることになります。

周りの意見と対応

（１）周りからあの人を外してほしい、という声がであることもあります。

（２）その場合にも、もう少し時間がほしい、と他の社員に説明し、チャンスをあげてから外すのがよいでしょう。

参考

　ハーバードビジネスレビュー２０２６年１月号３５頁以下