持続可能な開発目標SDGsと、企業の実態
2024/08/27 更新
持続可能な開発目標
(1)持続可能な開発目標SDGs(sustainability)とは、自然を持続可能な形で利用し発展する企業・社会を目指すという考え方です。社会の持続可能性として、社会不平や貧困問題の解消等も含まれます。
(2)持続可能な社会の考え方の一つとして、地球温暖化の防止も含まれています。
持続可能な開発目標SDGsと、企業の実態
(1)持続可能な開発目標SDGs(sustainability)を掲げる企業は多いが、投資家や一般消費者向けの報告書・宣伝の記載にとどまっており、具体的な取り組みが出来ていない、との指摘があります。
(2)確かに、環境プロジェクトに100億円を投資した。しかし、本業はほとんど何も変わっていない。そのため、投資先の事業と本業も相性が悪く結局、投資の回収も難しいという例もあります。
持続可能な開発目標SDGs(sustainability)への取り組み方
(1) 以下のプロセスで、戦略を見直しましょう。
①「持続可能な開発目標SDGs(sustainability)」については、企業の戦略を決める部門で取り扱うべきです。
②自社が本気で取り組める「持続可能な開発目標SDGs(sustainability)」を選択しましょう。
③報告書の記載ではなく、どのように企業戦略に活かすか、本業をどのように変えていくべきか、変えることは可能かという視点で議論すべきです
④ 企業の利益と、社会的貢献のトレードオフを避けるため、どうすれば利益を上げつつ、社会的貢献ができるかを検討すべきです。もし、これが不可能であれば、本気で取り組むことは難しいです。
④ 「持続可能な開発目標SDGs(sustainability)」を戦略を決める部門で議論すべきです。
(2)企業として、本業との関係で本気で取り組めない目標を掲げても意味はありません。企業の意思決定において選択と集中が必要です。企業は無数の戦略の中から一つの戦略を選びますが、その戦略の選択の際に、企業が目指した目標との整合性を考慮すべきです。また、整合性を持つことのできる目標に制限するべきです。
(3)企業としてしっかりとした目標をもつことは、思い切った経営判断を可能にします。
参考
ハーバードビジネスレビュー2023年4月号頁以92頁以下