ヒアリング事項(残業代請求)
2023/04/06 更新
ヒアリング事項(残業代請求)
残業代請求の事件では、以下の事項をお聞きします。
入社日、退社日
入社日と退社日を聞きましょう。
雇用条件通知書の有無
(1)雇用条件通知書の有無を聞きましょう。
(2)不利益変更の問題もありますので、雇用条件通知書は入社から退社までのものをもらいましょう。
就業規則の有無
(1)就業規則の有無を聞きましょう。
(2)不利益変更の問題もありますので、就業規則(変更前を含む)は入社から退社までのものをもらいましょう。
給与の締め日と支払日
(1)給与の締め日と支払日を聞きましょう。
(2)従業員側の弁護士から内容証明の日付(正確には、内容証明を受取った日)を聞きましょう。
時効期間を計算します。
(1)時効期間を計算して、その期間の給与の資料(給与明細と、賃金台帳)を取り寄せます。
(2)給与の資料(給与明細と、賃金台帳)について、令和3年5月給与となっているものが、いつの給与なのか(例 令和3年4月1日~同月末まで働いた分を5月10日に支払ったもの)を聞きます。
なぜなら、給与明細上の「令和3年5月給与」については、労働日((例 令和3年4月1日~同月末)を意味するのか、支払日(例 令和3年5月10日支払)を意味するのか不明確なことがあるからです。
各手当
(1) 各手当が変動しているかどうかチェックします。
(2) 変動してる場合には、どういう計算式で計算してるのか聞きます。
(3) 各手当についてどういった趣旨の手当(どういった計算で支給されるのか)聞きます。
勤務日、休日
(1) 平日、土日、祝日等について、出勤日がどのように決まっていたかを聞きます。
(2) 最終的には、下記のタイムカード等の記録との整合性をチェックします。
時間外労働
(1) どうやって、従業員の労働時間を管理しているのか聞きます。
(2) タイムカードなのか、運送業であれば、デジタコだったりします。
(3)時効期間を計算して、その労働時間の資料(タイムカード等)を取り寄せます。