Q OKR(とその運用)について教えてくだい。
2025/10/15 更新
OKR
(1)OKR(Objectives and Key Results)は、目標達成管理の手法です。
(2)インテル、グーグルで採用されている管理手法となります。
導入の目的・効果
(1)会社の理念、経営課題を社員全員に伝えることができます。
(2)会社、部門、社員個人の目標を設定し、その進捗を管理することができます。また、これを全社員で共有することができます。
(3)OKRでは、「月に届くほどの大きな目標」を設定します。社員のモチベーションアップに役立ちます。
目標(Objectives)
(1)OKRでは、目標を設定します。
(2)目標(objectives)は、月に届くほどの大きな目標(ムーンショット)と、実現可能なレベルの目標(ルーフショット)を設定します。
(3)ムーンショットは、月に届くほどチャレンジングな目標です。
例えば、「業界シェアNo1になる」「社員3名の会社を上場企業にする。」ことがあたります。
(4)私見としては、「実現可能な目標(ルーフショット)の積み重ねによって、ムーンショットが実現可能である」とのストーリを作るという形がよいと思います。逆に、ムーンショットが見えない実現可能な目標(ルーフショット)はイマイチです。
結果結果(key result)
(1)結果指標(key result)は、目標(objectives)を、測定可能な数字に置き換えたものです。
(2)結果指標(key result)は、具体的であること、測定可能であること、達成可能であること、期限が付されていることが必要です。
OKの決定と共有
(1)経営者が全社的なOK(目標・結果)を設定する。
(2)部門別のOK(目標・結果)を設定する。
(3)文書でもよいし、ITを使っても良いので、OK(目標・結果)を共有する。
(4)会社、部門、個人のOK(目標・結果)は、一貫していなければならない。調整が必要であれば調整する。最終的なOK(目標・結果)の設定に時間がかかるのであれば、社員個人のOKを設定しなくてもよい。
会議で進捗確認
(1)週に1回の会議等で、OK(目標・結果)の達成状況を確認します。
(2)目標と現実のギャップが小さければ、目指すべき成果が挑戦的でないことを意味するので、再度、目標を設定し直します。
(3)目的と現実のギャップが大きい場合には、どんな点を改善して、どのように進めるかが議論されます。
意思決定の記録を作る
(1)どんな問題について、どんなことを考慮して、どんな結論を出したのか記録を作っておきましょう。
(2)これを積み重ねて、正しい検討をして、そのとおり実行をしていたのかをチェックできる体制を作ります。
(3)個人・チームの評価も、上記の方法によって挑戦を評価できる体制を作ります。
参考
ハーバード・ビジネス・レビュー2025年11月号46頁