Q 「売上が年々アップしている場合に、生産量アップを見込める割高な施設を購入するべきか。」投資判断の基本的な考え方を教えて下さい。
2025/11/02 更新
事例
(1)売上が年々アップしている場合に、生産量アップで割高な施設を購入する。
(2)売上の上昇を考えると、これを対応するのに新設備が必要だと仮定します。
5年分の当期純利益
(1)5年分の当期純利益を計算してみましょう。
(2) 600×5年×1.2(利益のアップも計算)=36000円
(3)全額を返済原資に使えません。返済原資を20%と仮定します。
36000円×10%で、720万円とします。
設備の金額
(1)設備の購入金額を500万円だとします。
(2)5年間の維持費や、銀行の利息を込みで、100万円で計算します。
(3)5年間で、600万円の支出となります。
返済原資と返済
(1)銀行借り入れで、600万円を用意しても、返済原資が720万円なので返済できます。
(2)、「利息+現金の金額」 < 「当期純利益のうち返済原資」となるように計算します。
ファイナンス
1 得られるメリット
(1)5年分の当期純利益を計算してみましょう。
(2) 600×5年×1.2(利益のアップも計算)=36000円
(3)アップ額は、0.2部分の600万円です。
2 支出するお金
(1)設備の購入に必要な費用は、600万円です。
(2)本来であれば、アップ額の600万円を、600万円で買うのは意味がありません。
もっとも、今回は設備更新の目的もあるために、合理的という判断となります。
参考
南川善光「融資渉外の基本がマンガでイチから身につく本」 78頁
設備投資の妥当性についてより詳しく説明されています。






