Q 商品について生産量を増大してコスト削減をする戦略をとると、その商品のイノベーションが起きると対応できるのは、なぜですか。
2026/03/10 更新
生産量の増加と、コスト削減
(1)生産量を増加すると、一個当たりの製造コストは下がっていきます。
(2)これは、「規模の経済」と説明されます。
生産量のジレンマ
(1)商品について生産量を増大してコスト削減をする戦略をとると、その商品のイノベーションが起きると対応できなくなります。
(2)例えば、フォードは、大量生産によって車両価格を下落させて、成長していきました。しかし、自動車が個性や性能で勝負する時代に入ると対応できる苦戦しました。
(3)これは、生産性のジレンマと言われます。
生産性のジレンマの理由
(1) 過去の成功体験が、自社での方向転換を難しくします。
(2) 大量生産(効率化)により、労働者のスキルが特化されてしまい、部品は見れても車全体を見ることができなくなります。
(3)生産性の増大とコスト削減は、イノベージョンの文化を損なってしまいます。
戦略の変更
(1)生産量を増大してコスト削減をする戦略と、イノベーション(製品改良)を実施する戦略は矛盾します。
(2)一つの戦略はある商品で生産性を拡大することで利益を得つつ、そのノウハウを活かして別の製品についても同様の大量生産を行ってリスクを分散しつつ、事業を拡大する戦略です。
(3)もう一つは、ある部門では、大量生産をする部門と、別のイノベーション(製品改良)をする部門を分けて運営することが考えられます。
参考
ハーバード・ビジネス・レビュー2026年4月号108頁






