Q 就活セクハラ(就活ハラスメント)の対策について教えて下さい。
2025/09/13 更新
就活セクハラ(就活ハラスメント)
1 就活セクハラ
(1) 就活セクハラ(就活ハラスメント)は、就職活動において、学生その他の求職者に対するハラスメントです。
(2)会社の採用担当者等が求職者に対し行う場合もあります。
(3)特に問題なのが、新人社員がプライベートな場で就職の相談を受け、それが飲食を伴う場合に羽目を外すようなケースです。
2 就活セクハラ
(1)全社員に対する教育が必要です。
(2)会社としては社員のプライベートを一部制限することが必要になり悩ましい問題となります。
会社としてのルールを設定して、社員に周知することが必要です。
就活セクハラの特徴
(1)OB訪問であり、社会人経験が浅い社員が加害者になりやすい。
(2)プライベートな場面で、個人が個人に交際を申し込むのは自由であるが、加害者としては公私の区別が付きにくい。特に、加害者の社会人と求職者の年齢が近いと、公私の区別が付きにくい。
(3)求職者も内定で不利になっては困るので、迎合的な程度をとるため、大きな問題となりやすい。
(4)プライベートな空間で、特にアルコールを摂取することになれば、加害者が羽目を外しやすい。
就活セクハラの会社のルール
1 就活セクハラの問題点 (1)就活セクハラの問題点を理解する。 ①OB訪問であり、社会人経験が浅い社員が加害者になりやすい ②プライベートな場面で、個人が個人に交際を申し込むのは自由であるが、加害者としては公私の区別が付きにくい。特に、加害者の社会人と求職者の年齢が近いと、公私の区別が付きにくい。 ③求職者も内定で不利になっては困るので、迎合的な程度をとるため、大きな問題となりやすい。 ④プライベートな空間で、特にアルコールを摂取することになれば、加害者が羽目を外しやすい。 (2)公私の区別があいまいな問題であるからこそ、ルールの順守が絶対であり、違反については厳しく対応する。 2 OB訪問の原則禁止 プライベートなOB訪問は禁止する。 3 OB訪問を業務化 (1)OB訪問については、上司への報告を必要とし、会社は1回1万円最大5回までの経費を支出する。 時間については、午前10時から午後6時までの時間に行い、社員はOB訪問を業務として2時間の範囲で行う。 (2)内容としては、会社の案内や、アルコールを摂取しない飲食とする。 (3)求職者と午後7時以降の接触は禁止する。 求職者との間で、OB訪問を理由に、その人物との間で、連絡先の交換、プライベートな付き合い(飲食、デート、旅行、男女交際)をすることは禁止する。 なお、OB訪問のためのアポイント調整のための連絡先の交換は認めるが、目的を終了すれば削除する。 4 プライベートな関係者との就活相談 (1)もともと、交際関係や友人関係にある人物について、個人的な就活の相談に乗ることは許される。 (2)しかし、交際関係や友人関係にある人物であっても、就活の相談に乗るために、5時以降の飲食や、アルコール摂取する飲食に誘うことは禁止する。 (3)もともと、交流関係にない人物から就活の相談を受けている場合に、その人物との間で、連絡先の交換、プライベートな付き合い(飲食、デート、旅行、男女交際)をすることは禁止する。 なお、就活上、有利になりそうな勉強会、グループに誘うことはその限りでない。 (4)上記について、判断に迷うケースでは上司に相談する必要がある。 |
参考
ビジネスガイド2025年10月号15頁以下