【組織開発】職場ドッグ
2023/11/07 更新
職場ドック
(1)職場ドックは、職場の良い点や、改善点の話し合いを定期的に行う取り組みです。
(2)職場ドックも組織開発の一つです。
組織開発の流れ
①課題の見える化
(1)会社(職場)の課題を見える化します。
(2)匿名投票、アンケート調査、ぶっちゃけ会議、サーベイ(社員意識調査)等を使って、課題を見える化します。
↓
②本音の対話
コアメンバーでお互いに気付いたことを話し合います。
↓
③アクションプラン(対策)の決定
対策として、誰が、いつまでに、何をするかを決めます。
↓
①課題の見える化
定期的に進捗を確認して、①に戻ります。
チーム
職場ドッグは、5名程度の小グループで話し合います。
事前準備
(1)質問1、質問2、質問3が記載されたアンケートを配って事前に回答してもらいます。
(2)質問1については、内容によって変えることができます。
(3)強み(質問2)と、改善点(質問3)は重要です。
質問1
質問 | 改善の要否 | |
1 | 上司は、会社のビジョンをしっかりと説明してくれていますか。 | |
2 | 上司は、会社・チームの事業計画・年度計画をしっかりと説明してくれていますか。 | |
3 | 自分が、チームとして、果たすべき役割について理解できていますか。 | □改善が必要です。 |
4 | この1週間のうちに、よい仕事をしたと認められたり、褒められたりしましたか? | 上手く行っている。 □改善が必要です。 |
5 | 職場で自分の意見が尊重されていると感じますか? | 上手く行っている。 □改善が必要です。 |
質問2
職場で上手く行っていることを3つ挙げて下さい。3つ以上がある場合には、チームの強みとして大切にしたいものを3つ挙げて下さい。
優先準備 | 上手く行っていること | 備考 |
1 | ||
2 | ||
3 |
質問3
職場で改善が必要なことを3つ挙げて下さい。3つ以上がある場合には、優先順位の高いものを3つ挙げて下さい。
優先順位 | 改善が必要な点 | 備考 |
1 | ||
2 | ||
3 |
職場ドッグの実践
導入(5分)
(1)マネージャーが、「職場の雰囲気の改善のために、みんなで課題を出し合って、改善していきたい。」など、目的を説明します。
「上手く行ってること」の共有(5分)
(1)マネージャーが進行役となって、メンバーに意見を聞いていきます。
(2)上手く行ってることは、会社(チーム)の強みや、これらも続いていくべき事柄です。これらは大切にすべき事柄になります。
(3)記録係がこれをボード等で記載していきます。
「改善が必要なこと」の共有(5分)
(1)マネージャーが進行役となって、メンバーに意見を聞いていきます。
(2)記録係がこれをボード等で記載していきます。
「改善が必要なこと」の優先順位の確認(15分)
(1)マネージャーが進行役となって、メンバーに「改善が必要なこと」の優先順位について、その理由を聞いていきます。
(2)議論をして、改善点を2つに絞ります。
全体での共有(15分)
(1)複数のチームで、職場ドッグをやっているさいには、「改善が必要なこと」の優先順位について、チームごとに発表して、職場全体で、「優先順位の改善点を要求します。
(2)一つチームだけで実施しているときには、この過程を省きます。
アクションプランの話し合い(15分)
(1)マネージャーが進行役となって、改善が必要なことについて、対策(アクションプラン)について話し合います。
(2)対策として、誰が、いつまでに、何をするかを決めます。
継続的な実施
継続的に職場ドッグをすることで、職場としてのPDCAサイクルを回していきます。
参考
中村和彦「「組織開発」を推進し、成果を上げる マネジャーによる職場づくり 理論と実践」128頁以下