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組織開発

【危機と挑戦】不況と投資

2023/11/07 更新

不況と投資

(1)不況の時期に、企業は従業員の整理や、一律の経費の5%カットなどの対策に陥りがちです。
(2)戦略がなければ、需要が回復しても人員不足によって売り上げの回復が出遅れます。自社が人員を減らし、逆に他社が人員を維持していた場合には、需要が回復したときに、他社にシェアを奪られる結果となります。
(3)逆に、不況下に、優秀な人材を確保したり、需要が回復した場合に必要な設備に投資したりすることで、業績を大幅にアップさせることも可能です。

1 不況であることをチャンスと考える

(1) 不況であることをチャンスであると定義します。本来ネガティブなことがらに、ポジティグな意味を与えて考えます(センスメイキング)。

(2) 経営不振であることは、従業員等に痛みを伴う改革の同意を得るチャンスです。不採算部門の閉鎖、増えすぎたプロジェクトの削除、賃金体系の整理、取引先との契約のまき直しが行えます。

(3)不況下では、優秀な人材を安く確保することができます。また、競業他社が投資を減らしてきます。競業他社の投資を分析し、集中投資をすることで他社との差別化が可能です。

2 投資の優先順位を見直す。

(1) 不況だからといって、コスト削減と、新規投資の禁止をすることは愚策です。
(2) 投資を増やすべき部門、投資を減らすべき部門、維持すべきプロジェクト、中止すべきプロジェクトについて戦略的な考察が必要です。
(3)思考停止に陥って、嵐が通り過ぎるのを待つのか、情報を集めて、風の弱い時間帯を狙って雨の中を進むのかを判断することが必要です。戦略的に行動する、姿勢が必要です。

3 企業としての根本価値を大切にする。

(1)逆境であっても、企業理念にそった活動をすることが大切です。
(2)給与の10%カットをするが、人を解雇しない。」等の企業理念にそった対応が必要です。
(3)逆境下であるからといって、取引先からの仕入れを一律10%カットするようなことをすれば、仕入先を失いかねません。

参考

 ハーバードビジネスレビュー2023年10月号26頁

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