Q 人的資本経営の意義は何か。
2025/08/11 更新
人的資本経営
人的資本経営は、会社の状態を売上だけでなく、人材についての情報(どんな人がいるのか。離職率や、会社で働くことを社員が幸せと感じているのか。)をデータ化して把握する経営です。
人的資本経営の意義
(1)デジタル化
デジタル化の流れで、人的資本経営によって、人事戦略をデータ化して合理的な運営を目指す動きがあります。
(2)売上以外の成績の大切さ
売上が順調な会社について不祥事が発覚し、突然、株価が下がるということもあります。不祥事を隠すような社風についても見える化(情報開示)できれば、投資家の判断に資する可能性があります。
(3)社会的課題への誘導
カーボンニュートラルや、女性の役員就任など、社会的課題への取り組みの程度を開示させることで、企業が社会的課題に取り組むように誘導させる動きがあります。
人的資本経営によって、企業が長時間労働の防止や、パワハラセクハラの防止、過労死の防止に取り組むように誘導することもできます。
人的資本経営の課題
(1)確かに、人的資本経営が目指す姿は理想的です。しかし、実際に何から取り組むかは、個々の企業が判断することになります。
(2)各企業が、どのようなビジョンを目指して、どのような課題にどれくらい本気で取り組むのか、が大切になってきます。