Q 週3日勤務の注意点は何か。
2025/05/08 更新
週3日勤務
(1)単純作業について、週1日だけ来てもらうことは簡単です。
(2)これに対して、フルタイムの社員が行っている業務を依頼することは大変です。
(3)しかし、子育てで、フルタイムで働けない主婦等の優秀な人材を活かすためには、企業として週3日勤務は挑戦する価値のあるチャレンジです。
(4)週3日勤務は、週5日勤務者に仕事を引き継いだり、コミュニケーションをどのようにとるか問題となります。そのリスク(注意点)は、リモートワーク(在宅勤務)と同様のものがあります。
週3日勤務の利用には要件を設けるべきです
(1)週3日勤務は、週5日勤務者に対し仕事のフォローをお願いすることもあるかもしれません。したがって、会社として、どんな人を応援したいかなど、メッセージをもって取り組みたいところです。
(2)小学生の子どもがいるなど、週3日勤務の利用には要件を設けるのがよいでしょう。
参考
ビジネスガイド2021年10月号61頁
コミュニケーション不足への配慮が必要です
(1)週3日勤務がいれば、仕事のフォローをお願いすることがあり、組織全体のコミュニケーションを取ることが難しくなります。
(2)例えば、1週間に一度、オンラインで、仕事について意見交換をする場や、社内勉強会、オンラインで座談会を設けるなど、社内の人間関係の構築が必要です。
(3)コミュニケーション不足によりタスク管理にも問題が生じやすく、新しくタスク管理のソフトの導入が必要です。
管理職に高いレベルのマネージメントスキルが要求される
(1)管理職が高いレベルのマネージメント能力を有しなければ、全体的な管理が難しいでしょう。
(2)「◯◯さんを助けてあげほしい。」等の管理者側の声掛けや、仕事を引き継いだ社員に、「助かった。ありがとう。」とプラスのレスポンスを返して助け合いを奨励する雰囲気作りが必要です。
(3)全体での意見調整が必要になる可能性があります。また、社員同士の意思疎通に問題が生じていないか、管理する必要がでてきます。
(5)週3日勤務は新しい働き方であり、新しい取り組みをやっていかなければ上手く行きません。現場の意見を引き出し、それを改善に活かす力が必要になります。
いろいろなIT技術を積極的に導入をする必要がある
(1)新しい働き方を進めるものであり、今までどおりの仕事のやり方をすれば失敗します。
(2)新しいIT技術を試したり、社員のアイデアを吸い上げて会社のルールを改善したり等新しい取り組みが必要です。
(3)仕事のやり方をどんどん変えていく必要があり、無駄な業務の削除や、自動化を進めていくことになります。
新しい働き方を推進させるべく、教育計画が必要になる
他社の取組を勉強したり、新しいIT技術を勉強したりする社員教育を計画する必要があります。