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中小企業のIT化・DX

チャットGPTの限界と活用方法

2023/05/16 更新

チャットGPTの限界と、利用方法

(1)チャットGPTだけではできないことを理解し、その限界をどう克服するかが、チャットGPTの活用のポイントです。

(2)欠陥をそのままに、利用することはできないのは当然です。次に、自社サービスとして利用するのであれば、自社サービスとしての強み(差別化)が必要です。チャットGPTをそのまま利用する場合と同じでは意味が使ってはもらえません。

チャットGPTの限界

 チャットGPT(自然言語処理)には、以下の限界があります。

(1)適切な回答を得るには、適切な質問をするコツが必要になります。例えば専門家に質問する場合に、専門家は、その回答をするに必要な情報を判断して聞き返します。
 チャットGPTを活用するには、この過程をどうするか考えなければなりません。

(2)チャットGPTの回答は自動で作られているため、その回答が正しいのか、不明です。「不正解を回答しない。」もしくは、「その回答を専門家にチェックしてもらう。」という工夫が必要です。

(3)チャットGPTの回答は、インターネットの情報を利用して作成されています。その回答を利用してよいのか、著作権の問題がでてきます。

(4)チャットGPTの回答については、オリジナルな回答をさせることが難しいです。他社も同じような利用ができてしまうために、差別化の工夫が必要です。

 理論上は、自社のオリジナルのAIとして、学習を環境を切り離せば、「自社独自の回答をする。」チャットが完成しますが、それには莫大な費用がかかるため、お勧めできません。

(5)チャットGPTの回答は自動で作られているため、その回答が正しいのか、不明です。不適切な回答が出回ることを防ぐという理由で、許認可や各種法令との調整が必要です。許認可や資格制度の目的は、ハードルを設けることでサービスの品質を保つことにあるからです。

チャットGPTの活用方法

(1)著作権の問題

 チャットGPTの回答を自社のHPの該当箇所を探させるのに使う。定型的な回答を用意しておき、それ以外の質問は直接問い合わせてもらう。

 (特別な指示をして、)チャットGPTが、文書の作成に使うデータを自社で集めたデータに限る。

(2)回答のクオリティー

 文書のテンプレまでは無料で行い、プロのチェックを有料で行う。

 チャットGPTの回答を自社のHPの該当箇所を探させるのに使う。→自社のHPは人が作っているので、一定程度のクオリティーを保障できます。

(3)適切な質問

 適切な事前質問を先に用意して、利用者に先に質問に答えてから、本題の質問に答えてもらう。

 回答前の入力ページを用意して、その入力後に、利用者に利用してもらう。

 よくある別の質問も、アップされるようにしておき、補足説明もできるようにしておく。

プロンプト

(1)ChatGPTに対する質問や作業指示のことを「プロンプト」と呼びます。

(2)インターネットで、「チャットGPT プロンプト」で検索をするといろいろな事例がでてきますので、活用してみましょう。

(3)これを活用すれば、インターネットで自分の探している情報を、精度よく探してくれるツール(自分のもとめている文書を作ってくれるツール)としても利用できます。

 

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