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中小企業のIT化・DX

【パスワード】パスワードの管理の方法

2023/10/01 更新

パスワードの管理の方法

 複数のパスワードを管理す方法としては、「①覚える。②リストを作る。③パスワード管理ソフトを使う。」等が考えられます。

覚える

(1)一定の法則で、パスワードを作って覚えるという考え方もあります。

(2)「忘れにくいパスワードの作り方」「安全で覚えやすいパスワードの作り方」でネット検索すればいろいろと出来てきます。

リストを作る

(1)ランダムで作ったパスワードの一覧を作る。

(2)そのリストを二段階認証の強いパスワードが導入されたクラウドソフト等で保管する方法です。

(3)リスクとしては、クラウドソフトのパスワードが突破されれば、全てのパスワードが流出する可能性があります。

(4)クラウドソフトの場合、有名企業のサービスを低額もしくは無料で利用できるのも魅力です。

パスワード管理ソフト

(1)パスワード管理ソフトに、ランダムで作ったパスワードの一覧を入力する方法です。

(2)リスクとしては、パスワード管理ソフトのパスワードが突破されれば、全てのパスワードが流出する可能性があります。

(3)無料版のパスワード管理ソフトを使ったり、有名でない会社のパスワード管理ソフトを使ったりすることは問題があります。

パスワードの管理とマネージメント

(1)中小企業で、各種のパスワードの管理ができているかチェックすることを考えると、②リストを作るのが一番です。他の方法の場合には、パスワードの設定が問題無いのかチェックできません。

(2)パスワードの一覧に、二段階認証(多要素認証)の有無を記載する欄も作って置きましょう。

 このようにしておけば、パスワードの管理状態を見える化できます。

社員ごとに発行しているパスワード

(1)パソコンのパスワード、VPNの接続用のパスワード、クラウドへのパスワード等については、社員ごとに発行しているパスワードは全社員が見れるようにしてはいけません。

(2)最近は、パソコン(正確には、ブラウザー)にパスワードを記録する機能が付いています。他人が、Aさんのパソコンを使えると、パスワード管理の意味がありません。

 パソコンのパスワード、VPNの接続用のパスワード、クラウドへのパスワードなど、社員ごとにパスワードは一覧表で管理してはなりません。

 例えば、そのパソコンを使う社員と、パソコンの管理者の2名しか知らない等の環境を作ることが必要です。

(3)パスワードについては、覚えてもらうか、もしくは、スマホに記載してスマホを二段階認証でロックする、少しだけ書き換えた上で手帳に書く等が考えられます。

(4)パソコンのパスワード、クラウドへのパスワードの2つだけについて、2つのサービスのセキュリティに問題が無い場合には、その2つに限って同じパスワードにするのは、問題ありません。

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