【業務の効率化】業務効率化の類型
2023/10/02 更新
業務効率化の類型
業務効率化の方法については、以下のように分類できます。
標準化
(1)マニュアルや手順書を作ることです。
(2)仕事の仕方がバラバラでは、改善ができません。仕事のやり方を一つに決めるのが標準化です。
(3)改善の前提となる作業です。
一元管理
(1)仕事を一か所でまとめて管理して見える化することです。
(2)一元管理してやっと全体を把握できます。
(3)改善の前提となる作業です。
一括処理
(1)別々の人が作業するよりも、関連する業務は同じ部署(同じ人)が作業した方が効率的な場合もあります。
(2)各人の作業を洗い出した際には、誰がするべきか、を再検討します。
業務の外だし
例えば、取引先やお客様に自分の名前や住所を入力してもらえるように、工夫すれば、名簿を作る業務そのものを無くせます。
テンプレの活用
(1)過去の文書を使って文書を作れれば効率的に文書を作成できます。
(2)文書の保存場所を決めて置き、前の文書を見ながら文書を作れるような工夫です。
過去の情報の活用
(1)例えば、他の事例の解決策が今回の事例の解決に役立つ可能性があります。
(2)検索できる形で、必要な情報を記録を残すルールが必要です。
自動入力、二度手間の廃止、不要な業務の廃止
(1)一方でデータを入力すれば、他方のデータが自動で出力できないか、二重の手間を省けないか検討します。
(2)ルーチンワークであっても、その作業を無くせないか検討します。
旧方式の完全撤廃
(1)効率のよい新方式に代えても、旧方式が残ったままであれば、全体としては業務効率化が悪化します。
旧方式の労力が10、新方式の労力が1でも、旧方式が残ったままだと結局11となります。
ベテラン社員は、今までと同じやり方で仕事をしてしまう傾向があります。
(2)旧方式の完全に撤廃する等の工夫が必要です。
新方式の最小化
(1)例えば、ぺーバーレス化するためにも、書類をPDF化する作業が発生します。
(2)新方式を導入する場合にも、目的を絞って増える作業を最小化させる必要があります。
(3)効果を検証しつつ、改善すべき業務を考えます。
ITツールの最小化
(1)ITツールが増えれば、ついてこれない社員が出てきます。
(2)何でもIT化させるのではなく、必要最低限に限ってITツールを利用します。
(3)ITツールを使わなくても、運用ルールをしっかりと決めて、これを守らせることができれば、同様の効果を生むこと可能です。運用ルールで代用できないかも検討します。
参考
藤井美保代「事務の仕事がムリなくミスなくはかどる本 仕事を効率化する88の小さな工夫」138頁以下、149頁以下
白川克、榊巻亮「業務改革の教科書: 成功率9割のプロが教える全ノウハウ」148頁以下