自然言語処理(NLP)とチャットGPT
2023/05/16 更新
自然言語処理(NLP)
(1)自然言語処理(NLP)とは、人間が日常的に使っている言語(以下、「自然言語」という。)でコンピューターに命令を出し、コンピューターが自然言語どおりの回答する(仕事をする)技術です。
(2)コンピューターが、人間の話す「ことば」を理解する技術と理解してもよいでしょう。
コンピューターは言語の意味は理解できない。
(1)コンピューターが言語の意味を理解するわけではありません。
(2)例えば、「エジプトで有名な巨大な石でできた建造物は何か。」という質問をして、「コンピューターに、ピラミッドです。」と回答させることは出来ます。
(3)人間でも同じ言葉を話しますが、人間はテレビ等や、本でエジプトのピラミッドの写真・動画を見て学習し、「ピラミッド」=「エジプト」「石」「建造物」という言葉の覚えていきます。
(4)コンピューターの場合には、「エジプトで有名な巨大な石でできた建造物は何か。」という命令につて、「『エジプト』『有名』『巨大』『石』『建造物』というキーワードについて、インターネット上の情報から、寒冷性の高い言葉を探せ」という命令だと理解して、「ピラミッド」という言葉を見つけ、「ピラミッドです。」という回答するのです。
自然言語処理(NLP)の仕組み
(1)自然言語処理では、「エジプトで有名な巨大な石でできた建造物は何か。」という文章について、単語を見つけて、「エジプト」「有名」「巨大」「石」「建造物」「何か」という単語に分解します。
それぞれの単語の関係を、複雑なモデルを使っての数値し、コンピュータへの命令として理解します。
(2)「エジプト」「巨大」「人工物(建造物」というキーワードと関連性が高いキーワードを探し、そのキーワードに、「です。」とつけて出力せよ、と読み替えるわけです。
チャットGPTの何がすごいのか。
(1)もともとは、アイフォンの「Siri」や、ソフトバンクの「Pepper(ペッパーくん)」や、アマゾンの「アレクサ」も簡単な言語に回答してくれていました。
(2)チャットGPTは、この自然言語処理(NLP)の性能が格段にあげることができました。
(3)他のサービスとして実用化できるのではないか、と期待されています。