Q 社員の成長曲線に応じて、仕事の指示の出し方は、どのように変えればよいですか。
2025/12/21 更新
1分間リーダーシップ
(1)1分間リーダーシップは、社員の成長曲線に応じて、仕事の指示の出し方は、どのように変えればよいのかが、記載されています。
(2)社員の成長段階を意識して考えてみましょう。
①社員の成長曲線において指導方法を変える
社員の成長段階において、以下のように指導方法を変えなければなりません。
入社1か月目
(1)段階 入社したてて、モチベーションが高い段階です。
(2)目標 仕事を覚えてもらうことも目標にします。
(3)指導方法 指導担当が、仕事の仕方をレクチャーして、その後に仕事をやってもらい、その仕事をチェックします。
| (1)何をどうすればよいのか、一から教えることに時間を割きます。 |
入社3か月目
(1)段階 仕事のやり方を一通り教えてもらった段階です。
(2)目標 指導担当の補助を得ながら、自分で仕事を行います。
(3)指導方法 指導担当が具体的な指示をします。
その後に、新人社員に意見を聞きます。
(次の段階では、自分で方針を答えられる、ことが期待されています。)
この段階では、仕事を段階的に分けて任せて、適宜チェックすることが必要です。
| (1)仕事が簡単ではないことに気が付きます。 失敗を指摘されて、仕事へのモチベーションが下がります。 (2)この段階では、部下の意見は経験不足で採用できません。 部下の意見がなぜ、間違っているのかをワンクッションおいて説明することが必要になります。 (3)成長段階を可視化することで、少しずつ成長できていることを実感できる環境を作ってあげる必要があります。 |
入社6か月目
(1)段階 一部の仕事については、自分で判断して仕事をする能力があります。
(2)目標 自分の仕事について、自分で方針を考えて、上司に事前・事後と報告しつつ、独力で進めることを目標とします。
(3)指導方法 指導担当は、仕事を相談して、新人社員にどうやって処理するかを聞きます。
上司は、気が付いたことがあれば、追加でアドバイスします。
二人で、どのタイミングで上司がチェックするかを相談します。
入社1年後
(1)段階 一部の仕事については、抽象的な指示で全てできてしまいます。
(2)目標 部下が自分の仕事を自分の責任で処理することを目標とします。
(3)指導方法 上司の立場では、仕事の指示ではなく、「仕事が完璧です。」「いつもフォローありがとう。」と全面的に信頼していることを適切に伝えることが必要です。
②社員と個人目標を設定する
(1)社員と以下の具体的な目標を決めよう。
(2)個人目標と、チーム目標と、自分の課題が一致するもの必要です。
| (1)次のキャリア プロのマーケター (2)具体的な行動目標 ●●する。 (3)関連性 行動目標の達成が、なぜ、チームの成果につながるのか。 行動目標の達成が、なぜ、社員のキャリアパスにつながるのか。 (4)課題 目標と現時点でのギャップとこれを埋める方法 |
③社員と指導方法を相談する
1 社員の能力を観察する
(1)まずは、社員の能力がどの段階にあるかを観察します。
(2)なお、社員の能力はある分野では、任せてよいレベルで、ある分野では、サポートが必要なレベルであるなど、同じ社員であっても任せる仕事によって分かれます。
2 社員と指導方法を相談する
(1)社員と指導方法を相談することになります。
(2)Aさんの●●の業務については、まだ、サポートが必要であり、●●という方法でサポートする。
(3)Aさんの●●の業務については、全て任すので、定期的な報告だけしてくれたらよい。
3 達成段階を明確にする
(1)タスクごとに達成段階について表にすることがふさわしいでしょう。
(2)達成段階を明確にすることで、社員が成長を実感できる工夫をしましょう。
参考
ケン・ブランチャードほか 「新1分間リーダーシップ」






