Q 仕事復帰プログラムとは何ですか。
2025/12/21 更新
仕事復帰プログラム
(1)育児や、介護等で仕事を辞めた人を積極に採用する取り組みです。
(2)このための採用や、教育、支援プログラムのことを言います。
仕事復帰プログラムのメリット
(1)採用活動の面からも、社員を大事にする会社だとアピールできます。
(2)在職する社員にも、例えば、育児に専念した後に復帰するという新しいキャリアプランを提案することもできます。
(3)よく知った人物に直接声をかけることができます。採用のミスマッチが起こりにくく、最良の採用方法の一つです。
誤解
(1)かつては、「仕事を中断した社員については、仕事への意欲がない。過去の経験も何十年も前であり利用できない。」という誤解もあった。
(2)しかし、実際紙に、育児や、介護等で仕事を辞めた人を積極的に採用した企業ではそのような結果とはならなかったとのことです。
仕事復帰プログラムのデメリット
(1)例えば、育児で週3日しか勤務できない人を雇うのか、等社内の統一ルールで解決できない個別対応が必要になってきます。
(2)出たところ勝負になりますが、会社は「こういう会社」を目指す。「ここまは許容し、ここからは許容できない。」というルール決めや判断が必要です。
(3)運用には、それなりのコストがかかります。
経営者の関与が必須です
(1)個々の社員ごとに、特別に支援するために職場ごとに調整を取り付ける必要があります。
(2)経営者が、職場の上司に、●●を頼むと電話等するだけでもよいですが、経営者の関与がなければ回りません。
仕事復帰プログラムの内容
(1)メンター
育児で週3日しかこれない人を雇うとして、会社としてどうやって支援するのか、を考えなければなりません。
社員は、一人で悩んで辞めてしまうかもしれません。したがって、定期的に相談に乗ってくれるメンター制度は有効です。
(2)研修
会社全体で、育児の支援が必要であり、人材不足の点からも、これを進めていくのが会社の方針であればそれを明確にする必要があります。
会社全体の取り組みとして、会社で研修、プログラムを考える必要があります。
(3)交流会
復帰社員を数人一緒にグループにして研修を進めるなど、復帰社員同士で相談できる環境を作りましょう。
相談できる場所があれば、不安を和らげることができます。
(4)採用に活かす。
アルムナイ(退職者)にも、仕事復帰プログラムを伝えてきましょう。
リファラル採用(社員の紹介による採用)を進めるにも、社員に対し、退職した元社員を受け入れる仕組みがあることを伝えれば、社員を通じて、退職した元社員に伝わるかもしれません。
(5)成功事例の共有
例えば、育児に専念した後に復帰するという新しいキャリアプランを実践した人を社内で広く宣伝し、会社の雰囲気を変えていくこともできます。
参考
ハーバードビジネスレビュー2021号48頁






