Q 「やってみせる。→何度もやる。→ほめる。」という教育の基本について教えて下さい。
2026/01/11 更新
1 学びの本質
(1)成長(学び)の本質は、①「理想的な行動」を繰り返し、②それが無意識にできるようになることです。
(2)車の運転も最初は苦労しますが、簡単にできるようになります。例えば、曲がる動作は、「前方を確認する。」「ミラーを確認する。」「ハンドルをゆっくり回す。」と分かられます。
初心者は、それを一つ一つ確認しながら、これを実行していきます。
ベテランになれば、無意識にそれらの行為をすることができます。
(3)学習の本質は、回数です。
2 やってみせる
(1)「理想的な仕事」をレクチャーすることが必要です。
(2)「理想的な仕事」を見せましょう。
(3)何がポイントなのかを説明しながら、手本を見せましょう。
(4)テンプレートなど、新人社員が(仕事の)完成形をイメージできるものを用意してあげましょう。
3 何度もやらせる
(1)学習とは、繰り返しその行為をすることで取得するものです。
(2)新入社員が戸惑ってしまっては、スタートを切れません。
(3)指導担当者の前で、何度もやらせることが大切です。
「自分で復習しておいて」では、上手く行きません。
(4)間違っていれば、何度もやり直させる必要があります。
4 正しい行為を意識させる
(1)学習とは、正しい行為を無意識にできるようになることです。
正しい行為を意識して繰り返すことで、自然とできるようになります。
(2)例えば、新入社員に、ポイントを口に出してもらいながら、やってもらうのも、正しい行為を意識させる方法です。
(3)仕事が終わった後に、一緒にチェックしながらコメントすることも、正しい行為を意識させる方法です。
5 ほめる
(1)人は褒められた行動を繰り返します。ほめることで、繰り返す動機を与えます。
(2)コメントをしたことで、新人社員は自分の仕事が否定されていると感じているかもしれません。
しっかりと「ほめる。」ことが出来なければ、信頼関係が破綻することがありえます。
6 否定しない工夫
(1)新入社員が初めから仕事ができるはずがありません。新入社員からすれば、いろいろと指摘されて否定されたと感じているはずです。「否定されてはいない。」「がんばってね。」と伝える工夫が欠かせません。
(2)例えば、「正しい仕事ができているか。」について、抜き打ちチェックをする必要はありません。
「ここを後でチェックするからね。」と予告した後に、チェックするという、方法もあります。
(3)「新人社員が初めから、何でもできるはずがない。」「いろいろ、指摘されてもへこたれないでね。」と伝えることも大切です。
参考
JMAM 基本能力研究会「新人指導の教科書」58頁以下






