【両利きの経営】アマゾンのSチーム
2024/01/10 更新
Sチーム
(1)アマゾンでは、チームという経営幹部が、新規ビジネスの支援をします。
(2) Sチームの支援対象となった事業については、会社の中で優先順位の高いプロジェクトとして認識されるだけでなく、経営幹部からの支援を受けることができます。
(3)新規事業を立ち上げた経験者と定期的に連絡を取り、必要なアドバイスを受けることができます。
(4)Sチームから、資金、人材、技術の提供を受けることができます。
カニバリゼーション
例えば、電子書籍の発売は、紙の書籍の売り上げを棄損するかもしれません。しかし、アマゾンでは、「顧客の立場で考える」という原則が決まっており、こういった場合でも、新規事業を進めることができます。
両利きの経営
(1)両利きの経営は、既存の事業を経営しながら、新規事業を開発する経営のことをいいます。
(2) 本質的には既存の事業の運営と新規事業の開発は矛盾すること、新規事業を保護する仕組みが必要であると指摘されています。
(3)これらのアマゾンの仕組みは、両利きの経営の観点からみても合理的な制度といます。
参考
谷敏行「Amazon Mechanism (アマゾン・メカニズム) イノベーション量産の方程式」174頁以下