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弁護士業務の流れ

【マイルール】マニュアルの作成

2024/09/01 更新

職人の世界(弁護士)

(1)今まで、弁護士業務は、職人の世界でした。3年で一人前になると言われて、実力ある弁護士は、独立していくのが普通でした。

(2)ボスの弁護士が、その人柄で仕事を集めて、部下弁護士に仕事を任せて仕事をさせます。事務所の規模では弁護士1名、2名の事務所の事務所がほとんどでした。

(3)忙しいから、ボス弁護士は新人弁護士を雇ったのです。新人弁護士を指導する暇はほとんどないのが実情でした。

(4)今までなかった流れとして、マニュアルの整備が有効です。

マニュアルの作成のメリット

(1)行動指針やルールを整備することは、社員に安全地帯を用意することに繋がります。社員に対し「個々に判断してもよい。」「個々に判断してよい。」と伝えることが出来ます(心理的安全性)。

(2)マニュアルがあれば、誰でも同じことができます。普通の人が集まっても結果が出せる組織を作ることができます。(脱属人化)。

(3)①良い人を採用する仕組みと、②「誰が何をするのか。」を明確にするマニュアルがあれば、事業規模を一気に拡大できます。(エンパワーメント)。

(4)マニュアルの作成は、社員教育のツールとなります。次のボジションの仕事を明確化することで、社員の成長を助けることもできます(社員教育)。

(5)業務プロセスを見える化することで、無駄の発見、標準化、効率化するきっかけになります。

(6)個人の経験をさせて、マニュアル(ノウハウ)を改善する仕組みが必要です。
 マニュアルの改善を通じて、個々のメンバー経験を、組織で共有する仕組みをを作ることが出来ます。これこそが、「組織として学習する仕組み」といえます。(チーム学習)

マニュアルの作成の範囲

(1)あらゆる業務のマニュアル化が必要です。

 例えば、依頼者との会話についても、会話の台本を用意しましょう。会話には無限のバリエーションがあるように思えるかもしれませんが、実際には5パターンぐらいあれば、必要な会話のパターンをほとんど網羅できる可能性があります。

(2)会社の業務の2割のマニュアル化を目指しましょう。

 ある会社の8割の売上は、2割の取引先の売上で構成されていている。逆に、8割の取引先との売上は、全体の2割程度しか貢献していないという事象をパレートの法則といいます。

 会社の業務についても、2割をマニュアル化できれば、業務全体の8割についてマニュアル化が可能です。

参考

 Gino Wickman「TRACTION トラクション ビジネスの手綱を握り直す 中小企業のシンプルイノベーション」177頁以下

ウェブ戦略+マニュアル化

1 人の雇用

(1)口コミで集客をしていば、噂が噂を呼び、仕事は少しずつ増えていきます。

(2)自分だけでさばけませんので、人を雇って、事務所のルールを決めていく必要があります。

(3)採算を管理していなければ、怖くて人を雇えません。

 新人弁護士の採用コストもあるので、前述した「1時間1万円の売り上げを目指す。」という目標をずらすと、仕事のクオリティーを保つのは難しいです。

2 マニュアルとウェブ記事 

(1)新人弁護士用のマニュアルをウェブ記事にしようと考えました。

(2)記事を更新していけば、SEO対策として効果もあります。

3 人の育成と、ブログの活用(採用)

(1)採用活動におけるブログの重要度が注目されてきています。注目度があがれば、採用コストは下がります。

(2)効率的な採用が可能となります。企業の文化(強み、取り組み)、社内のメンバー等を発信して、応募者がそれを見てある程度、自分に合っているか判断できるだけの材料を提供します。これによって、ミスマッチを防ぐことができます。

 多くの応募者を集めるのではなく、先に応募者を制限する仕掛けを作って効率の良い採用を可能にできます。

参考

 田口光 「スタートアップ企業の人事戦略」

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