【ウェブ集客】ウェブ集客
2024/02/18 更新
ウェブ集客は難しい
1 競業が多い
(1)例えば、日本の自動車メーカーは14社です。
(2)いち弁護士は、いち事業主です。何万人と競争する必要があります。
2 ウェブ集客王者の存在
(1) ベリーベスト、アディーレというウェブ集客王者が存在します。同社らがウェブ集客について徹底的に研究しています。
(2) 同社らが手掛けている分野はレッドオーシャンで、逆に、同社らが手掛けていない分野は、ウェブ集客では上手く行かない分野という状態です。
(3)結論として、ウェブ集客は難しい、といえます。
ウェブ集客のビジネスモデル
(1) 交通事故系の法律事務所など、ウェブ集客型の成功モデルは存在します。
(2) しかし、ウェブ集客のビジネスモデアル(のアイデア)は、ネットで検索でき容易に解析ができます。
(3) ウェブ集客のビジネスモデアルでは、顧客の流入をコントロールすることが難しく、失敗するか、大規模事務所(弁護士10名前後の規模)化するかどちらかです。
大規模事務所(弁護士10名前後の規模)の売上を逆算してみましょう。弁護士1名で、2000万円の売り上げをあげるとして、総売り上げは2憶程度、広告費が3割かかるとすると、広告費1億を加えると合計3億です。
この場合の月の経費は、約3000万円程度となります。
(4)ウェブ集客のビジネスモデアルは、コピーされるという意味で差別化要素は少ないです。競争が激しくなったとき、差別化要素は、「人」しかありません。
昨今は、グローバル化が進み、全ての企業は同程度の素材を仕入れることができ、製造方法(情報)も同じものを手に入れることができます。本来は、商品コンセプトで勝負をするところです。しかし、ウェブ集客ではこれができません。
(5) ウェブ集客モデルでは、最終的には、「人」以外で勝負ができません。
(6)大規模化してしまうと、巨大な経費が発生します。コストカット(人員整理)は容易ではありません。経営方針の変更も容易ではありません。何ら、差別化要素が見つけられない場合には、「人員の人件費をぎりぎりまで削って、広告費を増やす。」「業務を効率化させて、広告費を増やす。」という方向に働きます。
これからのウェブ集客
「人」に差別化要素を求めるとして、今後のウェブ集客はどんな方法があるでしょうか。
1 弁護士の経歴
(1)ビジネスモデルでの差別化が難しいのであれば、弁護士個人で差別化をする必要があります。
(2)「幼稚園で管理職をしていました。幼稚園のトラブルに精通しています。」「もとSEです。システム開発には強いです。」という、弁護士の経歴そのもので勝負することが考えられます。
(2)積極的に多様な人材を確保していく戦術です。
2 ブランディング
(1)弁護士事務所のブランディングで勝負する戦略です。「本を出す。」「事務所のHPで多数の記事を書いて、その分野で詳しいということをアピールする。」戦略です。
(2)専門特化という選択肢もありますが、単なる専門特化型では勝てません。「その分野で強いこと」と「その強さをアピールできること」つまり、ブランディングの能力が不可欠になります。
3 コンテンツマーケティング型
(1)こつこつ、弁護士が記事を書く、コンテンツマーケティングをすることが考えられます。
(2)書かれた記事はずっと、営業をし続けてくれます。ウェブ集客とは違ってコスパ最高です。
(3)現場で働く弁護士が、経験について記事を書くのはタイムマネージメントの観点で難易度はかなり高いです。それだけに、マネできない強みです。
(4)記事の内容も、ウェブ業者が作るものと質が違うので、差別化要素にあふれます。1日1個の記事を書けるのであれば、ネット王者とも戦えるかもしれません。